「母親が盗んだ金は、ほぼ飲み代で消えているんじゃないかな。俺が見た中で、1日最高額は100万円超え。キャバクラの“推し”の女の子の誕生日に店を貸し切ってドンペリあけて、女の子7~8人つけて大盤振る舞いって感じでした」(前出・知人男性)

ウソつきすぎて本人もよくわからない

札束でピラミッドタワーを作って遊んでいる西容疑者(読者提供)
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 あぶく銭は、女遊びやギャンブルで簡単に溶ける。西容疑者のその場しのぎのバカ騒ぎも、ただ金を溶かすだけだった。

 母親の悪事がバレ、勤務先を懲戒解雇になったことで、西容疑者のあぶく銭の蛇口は止まった。その後の切羽詰まった西容疑者の様子を、前出の知人男性が振り返る。

「母親が捕まる前、弘樹はこう話していた。父親も不動産をやっていて、そのお金関係は全部母親がやっている。その仕事が回らなくなって、お金がなくなって、弘樹の資産も母親に使われたって。それも1億8000万円。後輩には8000万円とか言っていたから、もうウソつきすぎて本人もよくわからなくなってる。父親の仕事もウソ。

 最初、弘樹は母親に金をもらうとき『事業をやるから開発費が欲しい』ってお金をもらっていたんだけど、それもウソ。税理士になるとか言ってたけど、全然勉強とかしてないしウソ。突然、株の話とかし始めて、ノートにびっしり書いてるんだけど、それもウソなんだよね。結局、見せかけだけの“やってますアピール”をしたいのか、妄想癖なのかわからないけどね

 ただ、着服がバレて母親が懲戒解雇されてからは、就労意欲をチラッとだけ見せたという。

「とび職人をやったんだけど、1日で辞めた。面接行って、作業着とか水筒とか買って、明日から行くんだって言って、現場に行ったら熱中症になりかけて倒れて、もう行かなくなっちゃった」(同)

 母親が着服した現金の使い道を前出・捜査関係者は、

「すべて次男に渡したと話しています」

 と明かす。一方で、

「次男はまだ何もしゃべっていないですね。否認というよりは黙秘に近い状況。ふてぶてしいやつです」

 と、あきれ果てる。

 大学には入ったが、遊びほうけて単位を取らず、結局は中退。あげくの果てに遊ぶ金を母親にねだって、親子もろとも真っ逆さまの転落人生。

 1年間、3つの金庫のうち1つをまったくチェックせずに、松永容疑者にまかせっきりにしていたJAも脇が甘すぎたーー。