工藤サンの最大の嫌われポイント

 オトコには従順、でも、オンナを悪く言う、人のオトコを盗る。自慢やマウンティングもする。女性に嫌われる要素を結構持っている工藤サンですが、最大の嫌われポイントは、工藤サンがSMAPを解散させたと感じる人がいるからではないでしょうか。

 今思い返しても、よくわからないSMAPの解散劇。国民的アイドルグループでありながら、解散の会見もコンサートもない幕切れは、長年、心血注いで応援してきたファンにとって、到底納得できるものではないでしょう。キムタクが早々にジャニーズ事務所に残ることを宣言したため、この決断は工藤サンの命令だという説が浮上し、憎悪は工藤サンに向けられます。あまりに理不尽な解散劇に、キムタクを裏切り者と見る人もいるようです。

 SMAP解散で工藤サンがおとなしくしているかと思うとそんなことはなく、インスタグラムを開設。もともと見せたがりなタイプなのに、キムタクの妻ということで押さえつけられていた鬱憤(うっぷん)がたまっていたのでしょうか、人を選ぶセンスの手料理や手作りスイーツをアップしています。

 SMAP解散後、自由を得たように見える工藤サンに神経を逆なでされるファンがいてもおかしくはない。また、愛娘Koki,が世界的に有名な女性誌『エル・ジャポン』(ハーベスト婦人画報社)で、いきなり表紙モデルという鮮烈なデビューを飾ったため、「娘のデビューの糸をひいている」と見る人もいるでしょう。

 女性から見ればヤバい要素がてんこもりだということは理解できますが、工藤サンは「良いヤバさ」を持った人だと思うのです。

 2007年に工藤さんは『SONGS』(NHK)に出演します。そこで、おニャン子クラブの生みの親、プロデューサーの秋元康氏と対談をしますが、秋元氏はおニャン子時代の工藤サンを振り返って「無理に自分を好きになってもらおうと思わないと言っていたことが印象に残っていた」と話していました。

 嫌われクイーンに輝いてしまうくらいですから、工藤サンにアンチがいることは間違いありません。

 けれど、オンナ受けを気にせず、ひたすらオトコに合わせたことで、キムタクと結婚できたのではないでしょうか。工藤サンはモテ女で、これまで交際をウワサされた元カレは、少年隊・植草克秀、光GENJI・諸星和己、YOSHIKIなど、その時代のトップを極めた人ばかり。女性に対して上から物を言う工藤さんですが、口ばっかり星人ではなく、ちゃんと結果を出しています。

 芸能人を支えているのはファンの存在ですが、高額な料金にもかかわらず、工藤サンのディナーショーが毎年開かれ、ライブを行っていることから考えると、工藤サンを好きな人、つまり熱心なファンがいると考えてよいでしょう。週刊誌の企画に投票する人よりも、実際にお金と落としてくれるファンのほうが大事な存在であることは、言うまでもありません。

 Koki,のデビューに関しても、子どもがデビューしたいと言ったときに、親が自分のコネクションを使ってサポートするのは当然でしょう。Koki,も工藤サンに深く感謝しているのではないでしょうか。

 少し昔の話になりますが、工藤サンがキムタクと交際中に、種子島を旅行したことがあります。なぜか情報がマスコミに漏れ、二人は宿泊先を変えざるをえなくなります。急きょ、別荘を提供してくれた一般の人に工藤サンは深く感謝し、お礼の手紙とともに、トイレや台所など家中をぴかぴかに掃除して帰ったと『アサ芸プラス』が報じていました。