この人と一生添い遂げよう。多くの人がそう思って結婚するわけですが、そうはいかないこともあるでしょう。日本は離婚が認められているわけですから、そういう時は、誠意を見せて「別れてもらう」しかないと思うのです。この場合の誠意とはお金で、全財産渡すくらいの気前を見せてほしいものです。

 先日、ライブの直前キャンセルで騒がれたジュリーこと沢田研二は、その昔、妻子ある身でしたが、女優・田中裕子と不倫関係となり離婚しました。その際の慰謝料は18億1000万円と報道されました。18億円もの大金を払うことに同意することが、妻子と田中裕子両方に対する誠意なのです。カネを払えば何をしてもいいというわけではありませんが、少なくとも妻子が一生、生活面で困ることはないでしょう。田中裕子に対しても、それだけの犠牲を払っても自分は独身になって結婚したいんだと意思表示できる。それが愛であり贖罪(しょくざい)です。

今の小泉サンは「孤」

 しかし、豊原は妻に対しても、小泉サンに対しても誠意を見せず、二人の間をフラフラし、その結果、小泉サンが叩かれている。早く結論を出すことが、責任や愛情ではないでしょうか。

 煮え切らない豊原に業を煮やしたのかどうかわかりませんが、『女性セブン』(小学館)によると、小泉サンと豊原は同棲を開始、仕事場にも一緒に出勤するなど、夫婦のように振る舞っているそうです。既成事実を積み上げるかのような小泉サンの行動を見ていると、やはり豊原と法的な結婚したいのではないかと思えてしまいます。

 独自の路線を開拓したおしゃれな独身。小泉サンの芸風を漢字一文字で表すと「独」だと書きましたが、今の小泉サンは「孤」のように感じます。孤独を感じているのかもしれないし、不倫を続けていると孤立してしまうでしょう。

 そのオトコ、よくないよ。

「見る目のあるアイドル」として、一世を風靡した小泉サンを知る一人としては、こう声をかけたい気になるのでした。


プロフィール

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。他に、男性向け恋愛本『確実にモテる世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」。