お金をせびったあげくに

 祥太容疑者はそのころ20歳前後。高校卒業後は進学せずに地元で働いていたが、今年3月ごろに仕事を辞めてしまったという。
 

北嶋祥太容疑者(フェイスブックより)
北嶋祥太容疑者(フェイスブックより)
【写真】祖父を殺めて逮捕された祥太容疑者

「仕事が合わなかったのかもしれないね。ただ、働かなければやっぱりお金はなくなるし、おじいちゃんに“お金欲しい”って甘えるだろうね」(前出・同)

 一部報道によると、祥太容疑者が借金返済を迫られていたとする情報もある。借金額は不明だが、誠吉さんは年金暮らしの身。かつて電気設備工事の仕事中に電柱から2回落ちたケガの後遺症で、最近は出歩く回数も減っていた。

 前出の美容院店長は、

「誠吉さんは最近よく“腰が痛い”と話していた。おさんが小さいころは、“男の子2人だからやんちゃで元気いっぱいだよ”ってうれしそうに話し、うちにも連れて来てくれたんだけれども、近ごろはおさんの話はしなかった。

 母親が亡くなってしまったことはおさんにとっては影響が大きかったのかもしれないね。とはいえ、こんな結末を迎えるなんて、親代わりを務めてきたじいちゃんが気の毒だよ」

 人の気配が消えた北嶋家は、犬の鳴き声だけが響いていた。
「いつもならうれしそうな甲高い声で鳴いて、うるさいなーって思うくらいだったんだけど、今はか細い悲鳴みたいな鳴き声がするんだよ」(近くの男性住民)

 事件当日は、何台ものパトカーと数えきれないくらいの警察官が来て、ただごとではない雰囲気が漂っていたという。

 司法解剖の結果、誠吉さんの死亡推定時刻は11月8日、午前9時30分ごろ。遺体に気づいた祥太容疑者の弟が110番通報したのが同日の午後7時53分。約10時間、誠吉さんの首にはひもが巻かれたままで、その間、祥太容疑者はパチンコに興じていた。