箱根駅伝イロハのイ〜PART3〜

◎途中棄権

 ケガや体調不良などで走り続けるのが難しい場合、監督、走路員、審判員の三者合意によって赤旗が上がり、途中棄権となる。

「それ以降のランナーも走れますが、オープン参加扱いになるためチーム順位はつきません。かつ、個人の記録も認められません」(和田さん)

◎3つの優勝

 往路をトップでゴールしたチームが往路優勝。“復路だけ”のタイムがいちばん速かったチームが復路優勝。そして、いちばん大事な総合優勝は2日間の総合タイムで決まる。

「総合優勝すると賞状、優勝カップ、金メダル、優勝旗が贈られます」(碓井さん)

◎区間賞と金栗四三杯

 トップランナーの称号“区間賞”。各区間でタイムがいちばん速かった選手が獲得する。もらえるものは、賞状とトロフィー。

 そして、栄えある最優秀選手に贈られるのが金栗四三杯だ。

「前回は7区で区間記録を塗り替えた、青学大・林奎介選手(現4年)が獲得しました」(和田さん)

1分でマスター! コース解説

一目でわかる箱根駅伝マップ ※拡大画像は写真ページで

■往路
【1区】都心の高層ビル街を抜ける平坦なコース。集団走でのスパートのタイミングが鍵。
【2区】 レースの流れを作る重要区間であり、23.1キロメートルの最長区間。終盤の権太坂が見どころ。
【3区】前半はゆるやかな下り。後半は富士山を正面に海岸線を進む。海風が選手を苦しめる。
【4区】山を除けば20.9キロメートルの最短区間。終盤は立て続けに橋があり小刻みなアップダウンが続く。
【5区】最高地点874mの“天下の嶮”を駆け上がる最大の難区間。ラスト4キロメートルは下りで、切り替えが重要。

■復路
【6区】最初の上り坂を過ぎると、急傾斜をハイスピードで下る。山中の早朝の寒さも要注意。
【7区】中盤のアップダウンの対応がポイント。最終順位を見据えてのペース配分が難しい。
【8区】ほぼフラットなコースだが、海岸線ゆえに風の影響が。15キロメートル過ぎの遊行寺の急坂が難所。
【9区】最初の権太坂の下りは冷静な走りが求められる。中継所での繰り上げのドラマも?
【10区】ラストは日本橋を通り大観衆に迎えられる華やかなコース。シード権争いは最後まで気が抜けない。


《PROFILE》
和田正人さん ◎日大で2度箱根駅伝に出場。4年次は主将。NEC陸上部を経て俳優に。ドラマ『陸王』、舞台『光より前に〜夜明けの走者たち〜』など、その走りを生かした出演も多数

碓井哲雄さん ◎箱根駅伝に3度出場し、中央大の6連覇に貢献。現在は、神奈川工科大陸上競技部監督。近著に『箱根駅伝 強豪校の勝ち方』(文春新書)。箱根駅伝のテレビ解説を務めて25年