魅力その3 小ネタの中にある“隠れSMAP”

 実在の店舗がコラボ企画としてゲーム内に登場したり、本筋とは関係ないネタ的サブイベントが大量に用意されていたりと、大元の『龍が如く』シリーズはそんな“脱線”も人気の理由のひとつとなっています。そしてその遊び心は、この『JUDGE EYES:死神の遺言』でももちろん健在とのこと。

 それなら、もしかして“隠れSMAP”ネタはないだろうかと、実際に探してみると……。やっぱりありました、ビルの看板に「質 高価買取 ナカイ」。

『JUDGEEYES:死神の遺言』ゲーム内画像/ナカイの前で自撮りするキムタク(筆者撮影)
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 また「ナカイ」ほど直接的な表現ではないものの、他にもこれはSMAPネタなのでは……というポイントが、ゲーム内にはいくつか見受けられます。

 たとえば主人公の八神が何度も行き来する神室町内の大画面モニターにて放映されている、“3つの映画”の予告編(内容はゲームにてご確認を)。

 また2章の終わりごろに見られるキムタクのある華麗なアクションも、実は“隠れSMAP”をじゅうぶん思わせる要素。ヒントは「さすが〇ケートボーイズ!!!」(これも気になる方は、ぜひゲームにてご確認ください)。

初心者も心配なく楽しめる

 SNSの反応などを見る限り、今回の『JUDGE EYES:死神の遺言』に関して、おそらく一番評価が変わったのは、純粋にソフト内容を吟味する既存の熟練ゲーマーたちだったのではないかと思われます。

 あのキムタクを動かせるという痛快さから始まり、気づけば骨太なサスペンスストーリーに引き込まれて「想像以上に面白い」「神ゲー」との感想を残している人が、SNSでは発売日以降、とにかく多く見受けられます。

 また今回、「ゲームはやったことないけど木村くんが出るから……」と初めてPS4&ゲームソフトを手にしたであろう木村拓哉ファンにも、内容は想像以上に好評です。

 ゲーム初心者には一見、敷居が高そうに見えるアクションゲームですが、初めてゲームに触れる人のために難易度「EXTRA EASY」が用意され、ゲーム初体験の人でもストレスなく、物語の謎解きを楽しむことができるようになっています。

 ゲーム機の高性能化に伴い、ヘビーユーザーとライトユーザーの差が年々広がり、両者がなかなか簡単に交わることができなくなってきている、昨今のテレビゲーム。

 しかしそのこんがらがった難しさを、いわば「キムタク」の名前ひとつで軽く飛び越えてしまったのが、この『JUDGE EYES:死神の遺言』という存在だったのではないでしょうか。

 木村拓哉はやっぱりゲームにおいても国民的大スターなんだなぁ。キムタクドラマで育った私はゲームで遊びながら、年の瀬にひとり、しみじみ感じ入るのでありました。


乗田綾子(のりた・あやこ)◎フリーライター。1983年生まれ。神奈川県横浜市出身、15歳から北海道に移住。筆名・小娘で、2012年にブログ『小娘のつれづれ』をスタートし、アイドルや音楽を中心に執筆。現在はフリーライターとして著書『SMAPと、とあるファンの物語』(双葉社)を出版している他、雑誌『月刊エンタメ』『EX大衆』『CDジャーナル』などでも執筆。Twitter/ @drifter_2181