第3位 Koki,

 リア充を嫌う世の中で、結構売り出すのが難しいのが、二世タレントだと思うのです。木村拓哉と工藤静香の子どもがリア充でないわけがない。けれど、それを前に出したら、叩かれることは目に見えています。だからこそ、何かはっきりした結果を見せて、「やっぱりあの親の子どもだけあって才能がある」ということを示さないといけないのですが、周りのオトナが足を引っ張っている感じ。

 映画に出演したことがないのに、映画賞のひとつ『エル シネマアワード2018』で「ライジングスター賞」を受賞って、忖度しすぎではないですか。恵まれていて、注目されているからこそ、一歩間違うと大きな反感を買ってしまうもの。「ちょ、待てよ」はドラマ『ラブジェネレーション』(フジテレビ系)での木村拓哉の名セリフですが、この問題は待ったなしでしょう。

<総論>
 一般人に「わかる!」と思われながら、ほどよく夢を見せる。あえて欠点を見せて、完璧さを隠す。なかなか難しいことだと思いますが、どうぞ芸能人のみなさん、2019年も私たちを楽しませてください。


プロフィール
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」。