仙人みたいやなって言われた

DOZAN11 撮影/北村史成

「交通事故も手術も何回もやってます。全身麻酔だけでも6回はやってますね。引退してすぐ行ったブラジルでも、筋トレ中に腰に激痛が走り2か月寝たきりになって。ヘルニアと言われました。

 でもそこでサッカーのロナウドが建てたリハビリ病院で最新のスポーツ医学療法を経験したり、医者と喋ってポルトガル語を勉強できたり。ブラジルから帰ってまた調子が良くなくなってきたので、今度はイチロー選手がやっているという鳥取のジムに通って、かなりそこで改善されました。

 極端な性格だから健康法を勉強してるうちにマクロビとかヴィーガンの影響受けて、3回ぐらいベジタリアンになっちゃってました(笑)」

 壮絶な経験をこともなげに話す。

「そんなに落ち込んではなかったなぁ。あんまりいろんなことに執着しないので。できる限り人と付き合わないようにしてたので仙人みたいやなって言われてました(笑)」

「“売れる”“売れない”って、たぶんタレントさんの言葉だと思うんですよね。これは生意気にならないように伝えたいんですけど、“売れたい”って感覚とはちょっと違いました。

 もちろん一石を投じたい、自分の感覚を世に問いたいという気持ちはあるし、商行為ですから作った製品はたくさん売りたい。どちらかというと『Lifetime Respect』より前の時の方が僕自身は熱かったんですが、あれ以降、急にいろいろ局面が変わったっていうのはあります」

 現在、活動再開のリハビリとして各種メディアにも顔を出すようになった。それは自身も制作に携わる画像や写真を音楽にするソフト『PhotoMusic2.0』(※現在スマホアプリ版を開発中)の周知のためでもある。

 音楽、テクノロジー、世界情勢からジェンダー、政治まで、インタビューをしているとDOZAN11の半端ない興味関心の広さに圧倒される。時の人から度重なるケガと病気との戦いへ、さらにそれを乗り越えて新たな分野への挑戦。 なぜそんなに前を向けるのだろうか。