演劇をやり始めた頃を
振り返ることができた1年

 2018年は「挑戦、挑戦でした」と振り返る。

「やったことのないことに多く挑戦したので、やっぱりテンパることも多かったですし、追い込まれることも多かったです。なので、いつもとは違う充実の仕方をしました。得意としない分野でもやっていくスタンスの大切さを改めて感じたといいますか。演劇をやり始めた頃をすごく振り返ることができた1年でしたし、そういう新鮮な気持ちをたくさん吸収できた年でしたね」

 NHK Eテレの教育番組『マリーの知っとこ!ジャポン』ではイケメン家庭教師・ギャブリエルに扮し、子どもたちに向けて「にっぽんの伝統文化」を楽しく伝えるなど、今までと違う新しい顔も見せた。

「すごく楽しんでやってますね。そのテイストが伝わるとうれしいなと思いますし。出演のお話が来た時はびっくりしましたけど、“歌って踊っても軽くあるよ”って言われて、ちっちゃい頃に見ていた歌のお兄さんに近いものなのかなってイメージして、ワクワク感がありましたね。あとは題材として子どもにも向けた作品に関わったことがあまりなかったので、まず身近な存在の甥っ子と姪っ子が見て楽しい気分になるのはどんなだろうって考えながらやっていました。甥っ子たちも見て踊ってくれてるみたいです(笑)」

鈴木拡樹 撮影/山田智絵
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 去年、プライベートで何かハマったことは?

「この間、水炊きを食べに行ってそれがめちゃくちゃ美味しくて。舞台で久留米公演もあったりするので、これから水炊きにハマりそうです(笑)」

 毎年「寝正月です」笑う鈴木さんのお正月に、今年は少し変化があったようで。

人が集まるところに行ってみたら少しはお正月感を味わえるかなと思って、小さい神社に初詣に行ったんですけど、いっさい人がいなかったです(笑)。お賽銭入れて“今年も頑張ります!”っていう報告だけして帰ってきました。でも『紅白歌合戦』も見れましたし、今年はちょっとお正月っぽく過ごせたかな

 最後に今年の抱負を教えてください!

「昨年挑戦させていただいたこともすべて活かせるようになりたいと思いますし、いろんなことを吸収して表現者として、より頑張っていこうと思います。あとはもっと舞台観劇数を増やして、幅広いジャンルの舞台を観て感じた世界観も養っていきたいなと思ってます」

■『映画刀剣乱舞』
 全国に刀剣ブームを巻き起こしている大人気ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』を原案にした初の実写化作品。名だたる刀剣が刀剣男士となって、歴史の改変を目論む歴史修正主義者が送り込む時間遡行軍と戦う。舞台は天正十年六月二日、京・本能寺。明智光秀が織田信長(山本耕史)を襲撃した本能寺の変に歴史改変の魔の手が迫る。燃える寺から信長を逃がし、歴史を変えるという時間遡行軍の計画は刀剣男士たちの活躍により阻止されたが、任務を終えて帰還した彼らのもとに「織田信長生存」の一報が。本来の歴史に戻すため、三日月宗近(鈴木拡樹)ら刀剣男士たちは織田信長暗殺を目的に再び過去へと出陣する。

<プロフィール>
すずき・ひろき
1985年6月4日、大阪府出身。舞台・TV・映画と多忙を極める実力派俳優。主な出演作は、舞台『刀剣乱舞』シリーズ、劇団☆新感線『髑髏城の七人Season月』下弦の月など。現在、MCを務める『2.5次元男子推しTV』Season3(WOWOW)、アニメ『どろろ』(TOKYO MX、BS11毎週月曜)が放送中。今後は、舞台『どろろ』(大阪:3月2日~3日/東京:3月7日~17日/福岡:3月20日/三重:3月23日)に主演。主演のWOWOWオリジナルドラマ『虫籠の錠前』が3月放送予定。

(取材・文/井ノ口裕子)