《今しばし 生きなむと思ふ寂光に園の薔薇のみな美しく》

 1月16日、平成最後の『歌会始』が開かれ、美智子さまはこのような御歌を詠まれた。ご高齢となり、ときには心が弱くなる中、深い平安に包まれて、残された日々を大切に生きていこうと思われたときのことを表現されたそう。

「今まで美智子さまが詠まれてきた御歌は、ご自身のことよりも、被災地などのことについてのものが多かった印象があります。

 しかし、今回はお心の内側を垣間見たような感覚になりました。それは、皇后としての重圧がある中、約30年にわたる平成が終わりに近づき、肩の荷が下りるお気持ちだったからなのかもしれません」

 そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。

1月16日、両陛下にとって最後となる『歌会始』が開かれ、陛下や皇族方の歌が披露された

 ご退位まで100日を切り、関連行事の準備が進む中、2月24日には『ご在位三十年記念式典』が東京・国立劇場で行われる。

 式典では、陛下が作詞、美智子さまが作曲された『歌声の響』を歌手・三浦大知が歌唱することに。

 三浦は、紅白歌合戦にも2年連続で出場する実力派だが、なぜ彼に白羽の矢が立ったのだろうか。

「『歌声の響』は、'75年に今の両陛下が初めて沖縄県を訪問された際、国立ハンセン病療養所『愛楽園』での出来事をもとにして作られた曲です。

 三浦さんも沖縄県出身なので、この曲を歌唱するのにピッタリだったことも選ばれた理由なのかもしれません」(皇室ジャーナリスト)