前出の渡邉さんは、沖縄に対する両陛下の強い思いを感じるという。

「陛下がおっしゃっている“忘れてはならない4つの日”には、広島と長崎の原爆の日、終戦記念日、そして沖縄戦終結の日があり、沖縄にも常にお心を寄せられています。

17世紀のバロック美術を代表する画家・ルーベンスの美術展に足を運ばれた(1月14日)
17世紀のバロック美術を代表する画家・ルーベンスの美術展に足を運ばれた(1月14日)
【写真】両陛下の仲睦まじいお出かけなど

 式典で沖縄県出身の三浦さんが歌われることで、沖縄への思いが国民にも伝わるでしょうし、戦争を知らない若い世代への“経験の継承”にもつながるとお考えなのではないでしょうか

 常に変わらず平和を願い、国民に寄り添われている両陛下だからこそ、ご退位の直前には「国民に対して“サプライズ”があるかもしれない」と話すのは、ある宮内庁関係者。

「宮内記者会は、在位30年と4月のご結婚60周年の節目で両陛下の記者会見を求めていると報じられていますが、その予定はありません。

 しかし、ご退位される4月30日あたりに、過去には'11年の東日本大震災の直後や'16年のお気持ち表明などで使われた“ビデオメッセージ”のような形で、おことばが発表される可能性があるそうです。

 退位に関しては、国民にお気持ちが通じて実現した側面もあるので、“感謝のお気持ち”をお話しになるかもしれませんね」