公務の整理が大変

 天皇陛下は退位後、上皇となり、皇后さまは上皇后となられ、秋篠宮さまは皇位継承順位第1位を意味する皇嗣となる。

昨年の誕生日、皇后陛下と宮殿の南庭を散策される天皇陛下。会見では国民への感謝の気持ちを語られた
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陛下はご退位後、公務はなさらないことになっています。皇太子殿下が陛下のご公務を引き継がれ、秋篠宮殿下が皇太子殿下のご公務を引き継がれる。

 では、秋篠宮殿下がやってこられた公務はどなたが引き継がれるのか。眞子さまや佳子さまがいらっしゃいますが、おふたりは結婚されれば皇室を離れます。ほかの宮家皇族にお願いする手もあるでしょうが、ご高齢でいらっしゃるなど、簡単にはいかないでしょう。ですから、公務自体を整理する必要があります」

 山下さんが続ける。

「公務を増やすと主催者などに喜ばれますが、逆は大変です。来年からお出ましはありませんとなると、主催者はどうしてですか? と理由を聞いてきますよね。 

 天皇や皇太子となると、特に公平性が求められます。ある省庁の拝謁は受けるなら、別の省庁の拝謁も受けないといけない。取りやめるなら、両方取りやめなければなりません。そういう公平性を保ちつつ、公務の整理をしないといけないわけです

 退位まであとわずか。山積みの問題がぶじに解決されることを願う。


《PROIFILE》
山下晋司さん ◎皇室ジャーナリスト。宮内庁で23年間勤務した後、『皇室手帖』の編集長などを務めた。現在は各メディアで解説を行う