安田顕 撮影/佐藤靖彦
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スッポンポンで琵琶湖に!?

■演じたサトシとの共通点

「サトシとは、生まれた場所も置かれた環境も違う。幸いなことに、母を亡くしたこともない。僕は彼のように泣かないと思いますし、母に対して同じような行動をとれるかもわからない。ただ、そういうアプローチがとれる人間でありたいと思います。

『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』というタイトルに怖さや、気味の悪さを感じた方がいらっしゃるとしたら、決して、そういう映画ではないので。僕自身は見終わったときに、すごく温かい気持ちになりましたいつも以上に、やさしい目線で人を見る自分がいたんです」

■母・明子役の倍賞の提案でスッポンポンに

「琵琶湖のシーンは、台本を読んだときからジワッときましてね。残された(家族の)男3人がスッポンポンになって湖に入っていく。

(兄役の)村上淳さんが“泳ぐぞ!”って言うと、石橋蓮司さん演じる父親が“俺、泳げない”。そのあとに、サトシ役の僕も“俺も泳げない”って、そうすると兄貴が“俺だって泳げない、うわ~!!”って生まれたままの姿で水に入っていく。空には母(明子/倍賞美津子)の顔が浮かんでいて。思わず笑っちゃう。でも、笑っちゃうだけじゃない大好きなシーンです

 もちろん、特別な意味はないけど、脱げって言われたらそうします。仕事だからって言われるなら。でも、それと、今回の作品のようなシチュエーションで脱いだものとを同じ土俵で語ってほしくないなという気持ちがありますよね。でも、これは見ていただくしかないのよね」

■作品名を短縮した“ぼくいこ”から僕が行こう(行きたい)と思う場所は?

今、行きたいのは、マチュピチュとか。人類が作った遺跡や遺産を見てみたいなと。反面、そんなにきつい思いをしたくないわっていう気持ちもあります(笑)。

 ちょっと話が変わりますが、以前、僕を担当してくださった女性マネージャーさんが“世界を旅してきます”って退社されて。この前、帰ってきたんですけど、ブラジルでフィアンセを見つけて、ビットコインで儲けたって。

 一歩踏み出すことで、そういうこともあるんだなと思って。過度にうらやんじゃいけない。そこには、自分たちができなかった行動力と決断力があるじゃない。でも、夢がありますよね」

『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』
配給:アスミック・エース
(C)宮川サトシ/新潮社
(C)2019「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」製作委員会