立証その4・類は友を呼ぶ

■類似性の多い人ほど、好感度が高くなる
─テキサス大学 バーンとネルソンの研究

 科学の世界では、「類似性の法則(対人魅力と態度の類似性)」と呼ばれているように、“類は友を呼ぶ”にもエビデンスがあった! 人は、自分の趣味嗜好に近い人ほど親近感を覚えてしまい、逆に遠い人ほど反発しがちになる、というから妙に納得。

 この傾向は、男女の恋愛のケースにも当てはまるといい、“おしどり夫婦”が、“似たもの夫婦”になっていくことも、科学的に見れば自然な流れというわけ。

 ただし、研究を行ったバーンとネルソンは、「自分と同じ、または似たような考え方を持つ相手は、自分の考え方が正しいというひとつの証明になることから好意を抱きやすい」とも言及。自分が正しいと主張したいがために、類似性の高い人とつながることを求めるのは黄色信号。自分の成長を止めてしまいかねないので、ときには自分と異なる性質の人と触れ合うことも大事!

立証その5・嘘つきは泥棒の始まり

■偽物のブランド品を身につけていると誠実性がなくなっていく
─ハーバード・ビジネス・スクール ノートンらの研究

嘘つきは泥棒の始まり
嘘つきは泥棒の始まり

 85人の女性を対象に、本物のブランド品のサングラスをかけさせたAグループ。本当は本物なのに「偽物」とあえて伝えて同じサングラスをかけさせたBグループ。何も伝えずにサングラスをかけさせたCグループ。

 3つのグループに、正解率に応じて報酬がもらえる数字を使ったテスト実験を行い、その正解数を自己申告制にしたところ、なんとBグループの71%が、ウソの正解数を報告! 偽物を身にまとっていると感じると、言動も嘘っぽくなることが示唆された!

 この実験、「偽物のブランド品を身につけていると批判的になる」という無慈悲な続報まで提唱していて、偽物ブランドをつけてまで見栄を張るような人は、他人の行動を「不誠実だ」、「ウソくさい」などと評価する傾向が強いと指摘。

 言葉のウソ以外に、所持品やアイテムも偽物で固めていると、不誠実な人間になってしまうなんて怖すぎる! 泥棒はないにしても、嘘つきは詐欺師の始まりかも!?