ヤグチが見せつけるふてぶてしいまでの強メンタル

 それでは、ヤグチが相手に与えるメリットとは何か、考えてみましょう。『胸いっぱいサミット!』(関西テレビ)に出演したヤグチは、不倫騒動で生じた違約金をいったん事務所に立て替えてもらい、彼女が毎月返済していると話していました。これは事務所の立場から考えてみると、違約金を返済してもらわないと困るので、彼女のための仕事を用意するとみることもできるでしょう。

 モデルをしていた現在の夫はクローゼット不倫を機に芸能界を引退、サラリーマンとなったそうです。夫はヤグチについていけば当分、食いっぱぐれないというメリットがあります。

 妊婦さんになったヤグチが、不特定多数からの悪意的な書き込みを目にすることは、体調を崩すことにもなりかねないわけで、ネットとは距離をとってほしいと思ってしまいますが、ヤグチはそんなことでへこたれるほど弱くないようです。『Abema TIMES』の取材に対し、ヤグチは「失敗したからこそ、今の自分がある」とケロリとしたもの。ふてぶてしいまでの強メンタルを見せつけました。

 変えられない過去をくよくよ悔やむことも、悪い意味で人をヤバくさせる原因のひとつではないでしょうか。「人に知られたくない過去のこと」を英語で「クローゼットの中の骸骨」と表現しますが、日本女性は「ヤグチのクローゼット」を合言葉に、ヤバ女・ヤグチの強すぎるメンタルの部分「だけ」見習うことをおすすめします。


プロフィール
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に答えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」。