「私もう死んじゃうのかな」

 毎日、陰口をたたかれながらもなんとか卒業まで頑張ろうとしていたシェリルさんだが、今年1月29日、命の危険を感じて登校できなくなる事件が起きた。

「4時間目の体育の授業で男女混合でサッカーをやっていました。そこでも嫌がらせをされて、押されたりしました。それで転んで痛くて走れなくなって端っこを歩いていたらチームリーダーの男子の靴が壊れてて、私のせいにされて足を出せと言われてみんなから蹴られた。先生に言ったけど“お互いさま”と言われて保健室に行きました

 帰宅後に家族が撮影したシェリルさんのケガの写真を見ると、明らかな暴行痕が見てとれる。保健室の先生はこれほどのケガを見ても何も思わないのだろうか。

シェリルさん(12)は嫌な記憶を一生懸命思い出しながら記者の質問に答えてくれた5
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「保健室の先生からは“今日はさんざんだね”と言われました」

 そんな悠長なことを言えるようなケガではなかった。

 事件はここで終わらない。

 給食の時間に教室に戻ったシェリルさんの目に飛び込んできたのは、倒された自分の机と椅子。ひそひそ笑われ陰口を言われながらも机と椅子を戻して座ろうとしたとき、うしろから誰かに椅子を引っ張られて転倒してしまう。

「転んだ私は取り囲まれて何度も何度も蹴られました。私もう死んじゃうのかな、と思った。恐怖を感じました……」

 このとき、主犯格とみられる加害男児に向けて「お前の足が腐るから蹴るのやめろよー」などと囃(はや)し立てる児童もいたという。絶望の中、帰宅したシェリルさん。翌日病院に行き、事情を聞くために母親と学校に行ったが、そこで待っていたのは教頭の心ない言葉だった。

「いじめられるのは“心が弱いから”と言われました。ケガをしているのは私なのに、ここでもやっぱり“お互いさま”って言われた。お互いさまってなんなんですか」

 翌日からシェリルさんは自身を守るために登校することをやめた。さらに、この教頭の発言をめぐっては学校側の対応は二転三転する。

「私が信頼している日本人女性に話したら怒ってくれて、学校に説明を求めてくれました。そうしたら“そんな発言はしていない”とか言いだして。何度も追及していくと“そもそも母親に会っていない”という。もうおかしいんです。言っていることが」