全国各地から旬の青果が集う。中にはスーパーで見かけない珍しいものも
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 通常、町の八百屋といえば、販売(小売り)のみを行い、物流、仕入れ卸はJA(農業協同組合)や市場を介すことが一般的。ところが、アグリゲートではそれらに加え、独自の流通経路を構築することでコストカットを実現する。

「例えば、物流には乗せられない形の悪い“規格外青果”、いわゆる“ワケアリ青果”を産地から仕入れ、お弁当、お惣菜として製造することで、新たな価値を生み出せます。また、流通経路を複数作ることで、そのときどきでよりお値打ちな青果を効率よく仕入れることができ、適正価格で提供することができるのです」(左今さん、以下同)

 また製造においても、産地と“タッグ”を組んだ創意工夫が行われている。

「食材の知識や加工技術にこだわりを持つ、産地の食品加工メーカーさんに食材が新鮮なまま加工していただき、自社キッチンで最終付加価値をつけることで、毎朝、おいしく新鮮なお弁当を作ることができています」

 青果店がオリジナルのお弁当を製造することで、こんなにもメリットがあるとは驚き。地方と都市の経済と食生活の向上をマッチングさせる、新しい“食農”の形といえるのかもしれない。 ロスになる野菜に価値をもたらし、産地の経済まで回す。さらには、消費者である都会人の野菜不足まで補ってしまう

 この日、取材班も“イチオシ”だという「伊達鶏むね肉唐揚げ弁当」(税込み630円)を購入。福島県グリーンファームが育てた国産鶏のむね肉は、高タンパクかつ低脂肪ゆえ多くのリピーターを生み出しているそう。

 から揚げをひと口ほおばると、肉のうまみと肉汁がじゅわっとあふれ出す。そして、白米にゴロっとのったにんじん、かぼちゃの食べごたえ! 副菜も加えて約130gも野菜を摂取しているというからうれしくなる。おいしいのは当然ながら、野菜を食べたという充実感がハンパない!

 またお弁当と一緒に販売されている、青果たっぷりの「旬ムージー」を飲めば、1日に必要な野菜はお昼だけでバッチリ。なんだか午後からの仕事も頑張れそう。そうこう言っているうちに、店頭のお弁当は午後1時半を回ったころには完売していた。

店舗によっては、旬ムージー(税込み200円)も購入可能