事件現場には多くの報道陣の姿が。事件直後は広範囲にわたって血の跡が残っていた現場を警察関係者が洗い流していた 撮影/北村史成

 5月28日午前7時45分ごろ、神奈川県川崎市の登戸駅近くで、小学生など19人が刃物で殺傷される事件が起きた。

一瞬で奪われた未来

 被害者の多くは、スクールバスを待っていた私立カリタス小学校の児童。

 小学校6年生の女児と子どもの見送りに来ていた外務省勤務の39歳男性が命を奪われ、岩崎隆一容疑者(51)が自ら首を切り死亡した。

 スクールバスの列の先頭で誘導していた同校教頭によると、岩崎容疑者は両手に長い包丁を持ち無言で児童に刃物を振りかざしながら襲っていったという。

 わずか数十秒の間に70メートルほど移動しながら児童たちを次々と刺しただけに計画的な犯行だった可能性が高い。

 容疑者が死亡したため、凄惨な事件の動機が明らかになることはなく、最愛の存在を亡くした遺族の悲しみは深くなるばかりだ。