仕事でカッコいい瞬間を描きたかった 

 沙名子が“これは経費で落ちません!”の決めゼリフで問題社員を一刀両断する勧善懲悪ドラマではない。状況に応じ、沙名子は経費で落ちることを伝えたり、経費として請求するようアドバイスする。リアリティーのある人間模様に共感する人が多いという。

日ごろ働いていても、決めゼリフなんてないですよね。でも、仕事でカッコいい瞬間ってあると思うんです。そこを描きたかった。

 視聴者の方には沙名子の本質的なカッコよさ、可愛らしさをわかっていただけているようで、うれしいです。沙名子のようにスポットライトのあたりにくい場所でもまじめに働くことが、ささやかでも誰かのためになっているのではないかと思います。今作が、まじめに働く方へのエールになればと思います」(戸谷P、以下同)

第5話(8月23日放送)では製造部員の経費が問題に (C)NHK
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 沙名子に恋心を抱く営業部の山田太陽役の重岡大毅をはじめ、キャスティングにもこだわった。

「山田太陽は、天真爛漫だけどバカではない。それを笑顔で表現できる方と思い、重岡さんにオファーしました。

 経理部員は原作のイメージに忠実にと考え、経理部長は吹越満さんにお願いしました。原作では経理部長と営業部長は同期で犬猿の仲ですが、ドラマでは大学の先輩後輩で犬猿の仲という設定に変え、角田晃広さんにお願いして、コミカルな対決になっています。原作で営業部長は、吉村と姓だけですが、ご相談した青木先生が、角田さんに“期待とリスペクトを込めて”と、角田さん自身の名前を吉村につけてくださいました」