「真千子ちゃん、すごくタイプなんです(笑)。女性らしさもあって、サッパリもしている。本人にもそれを伝えたんですが、どうやら僕のことはタイプじゃないみたい(笑)」

 そんな衝撃の告白を、明るくフランクに話し始める草なぎ剛(45)。映画『台風家族』では、大好きだという尾野真千子と2度目となる夫婦役! 当初は6月に公開される予定だった本作。一時はお蔵入りも危ぶまれたが、

「たくさんのファンの方が、いろんなところに“公開を待っています”と声をあげてくれて。みんなの力で公開にたどりつけたと思っています。これは去年の夏、スタッフもキャストもみんなが人生を賭けて撮った作品なんです。もし公開されなければ、僕らのその時間はなかったことになる。そんな悲しいことはないです。だから、公開されて、本当によかった。多くの方に見てほしいですね」

 映画への熱い思いを語った草なぎ。現在、YouTuberとしても活動するなど活躍の幅を広げているが、今後やりたいことは?

「う~ん、なんだろう。僕はお話をいただけるなら、何でもやりたい(笑)。だから窓口を広げていて。いくら自分で“こういうものがやりたい!”って言っても、声をかけてくれる人がいないとできないですから。だから、いつでも声をかけてもらえるような人間でいたいなって思いますね。もちろん、テレビドラマにも出たいです!

最高にクズな男になれた

■“ダメな役”が多い?

「そうなんです。『クソ野郎と美しき世界』のときもアウトローみたいなクズっぽさがあったし、『まく子』で演じたのもダメおやじ。今回はそういうダメな男の役の集大成かな。無意識のうちに経験として貯金されてきたものが煮え立って、最高にクズな男になれてると思います(笑)

■こんなところが、実はクズ!

「僕のクズなところ? やっぱりいろんな面を持ってますよ、僕も人間ですから(笑)。夜まで寝ちゃうとかは、日常茶飯事! 例えば飲みすぎて、(愛犬の)クルミちゃんの散歩に行けなかったりすると、それはやっぱり、すごい反省しますね……

■両親について

「僕の両親も、仕事を始めた当初は(今回演じた)小鉄の両親と同じように、僕が出演した番組とか見てくれていたんだけど、だんだん慣れてきちゃったみたい(笑)。前は本当に無関心だったんだけど、最近、年をとってきて、昔の感じに戻ってきている気がする。もういい年だから、先のこともいろいろ考えてるんだと思う。映画の最後に“父ちゃん、母ちゃん!”って言うシーンがあるんだけど、それ、ちょっと自分のリアルな気持ちが入ってますね