和食とまさかのマリアージュ

 そしてツアー一行は、収穫したブドウを選果、破砕する「レセプション」、容量3000ℓの発酵タンクが並ぶ「醸造エリア」、室温や湿度を管理して育成を行う「樽庫」を見学する(ふりをする)。この樽の中で、白ワインは最長で半年、赤ワインは1年半かけて育成されるのだそう。

容量3000リットルの発酵タンクが並ぶ醸造エリア
【写真】和食を引き立てる、優しいワインをテイスティング

 製造工程を学んだら、いよいよ2階の「テイスティングルーム」で、白4種と赤2種のシャトー・メルシャンを飲み比べ。いずれも国内外のワインコンクールにて金賞、銀賞を受賞した逸品で、中には1本7200円の高級品も出そろう。そして傍らには、

「今日はお手元に『ランチBOX』を用意させていただいております。地域の農産物直売加工センター内にある『えだまめの会』が作ったお惣菜のお弁当です。どうぞ、食べながらテイスティングをお楽しみください」

 てっきりオードブルが並ぶと思いきや、お弁当箱の中にはイカ天に酢鶏、卵焼き、キュウリの粕もみと和のおかず。さらに、ちらし寿司にチャーシューご飯……、えっ、コメですか!? でも、うん、ウン! ワインで和食がイケる!!

赤・白の「シャトー・メルシャン」

「外国産ワインは味が強すぎて、どうしても日本食、和食では味が負けてしまいます。ワインとは、お酒とは料理を引き立たせるもので、あくまでも料理がメインなのです。ですから、和食をおいしくいただける、料理を引き立たせるワイン造りを心がけています。それに世界的に注目される和食は外国人に人気ですし、シャトー・メルシャンも海外で好評いただいているんですよ」

 日本ワイン界の“立役者”とも言われる、メルシャンの藤野勝久氏はかつて、『シャトー・マルゴー』の総支配人ポール・ポンタリエ氏から、「フランスワインのまねをするのではなく、日本庭園のようなワインを造りなさい」とのアドバイスを受けて、日本を代表するワインを造り上げたという。

 ブドウ栽培からワイン製造まで自社で担い、日本人の口に合う、和食に合う、そして世界に通ずる“ジャパンブランド”を手がける椀子ワイナリー。プライドをかけた日本の“ものづくり”の心に酔いしれたツアーだった。

 ちなみにほどよく気持ちよくなった一行が後に訪れたのは、かつての宿場町「上田宿」の風情が残る柳町。名物「美味だれ焼き鳥」でビールを、またワイナリーで購入した白ワインをお店で特別に開けさせてもらったりと、新幹線の時間ギリギリまで堪能させていただきましたとさ。焼き鳥にワイン、コレも合う!


「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」
長野県上田市長瀬146-2 TEL:0268-75-8790
営業時間10:00~16:30 ※営業日はHPを確認
(テイスティングカウンター/ラストオーダー16:00)https://www.chateaumercian.com/winery/mariko/index.html

〈椀子プレミアムツアー〉6種のワインをテイスティング
開催時間10:30~12:00(約90分)
定員10名(要予約)、参加費3,000円(税込み)

※今回の内容はメディアツアーになります。通常の
プレミアムツアーには「ランチBOX」は提供されません。
ほか、各ツアーの内容と予約はHPをご確認ください。