時の流れを描く上での工夫

『女王の教室』『家政婦のミタ』など、ヒット作がありながらも、続編より新しい作品を作ることにこだわるという遊川。

今作では、1話で1年、10年間を描く挑戦をしていますが、思った以上に大変です。サクラはほぼ変わらないけれど、同期4人は経年とともに髪型や服装が変わっていきます。4人については、どこで生まれてどんな幼少期を過ごしたかなど22歳になるまでの年表を作りました。

 32歳になったときにはどうなっているのかまで考えながら演じるのは大変だと思いますが、月村百合役の橋本愛さんは楽しいと言ってくださいました。橋本さんは、10年後は母親になっている百合の役作りのために乳児をあやしたり、工事現場での撮影では、関係者に取材するなど、芝居に取り組む姿勢には頭が下がる思いです。

 新田真剣佑さんは、とにかく華がある。岡山天音さんは、表情もセリフの言い回しも想像を上回る演技をしてくれるし、熱のこもった竜星涼さんの演技は、サクラの上司役の椎名桔平さんが“竜星、よかったよ”と賛辞を送っていました」

脳挫傷で意識が戻らないサクラ。同期の仲間が訪れては、ともに過ごした日を思い出していく (c)日本テレビ
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 同期5人の名前には、驚きの秘密も。

「サクラ、百合など植物の名前になっていることにキャストも気づいていると思います。でも、北野サクラの北(北極星)、月村百合の月、同期の男子3人の名字には木星、水星、土星を表していて、北極星の周りの惑星になぞらえていることまでは知らないでしょう。遊川さんのこだわりです」

 撮影現場の盛り上げ役は竜星だが、こんなことも。

「3話(10月23日放送)でサクラと百合が大ゲンカするシーンや役柄上で仲よくなっていない設定なので、意識的に距離を置いている感はありますね」