叩くのは一種の“ゲーム”

 ファンが破局に追い込んだケースも。

 '18年9月に交際が報じられたHey! Say! JUMPの山田涼介とモデルの宮田聡子。宮田は当初、ファンからも交際を応援されていたというが“におわせ”をしてしまったことで怒りを買いバッシングを浴びた。宮田のにおわせ行為は、

・山田の好きなゲームキャラクターの目薬やお気に入りのお菓子の写真を投稿
・飼い猫の名前が“恭介”

 におわせが疑われてからは、仕事の近況などをアップしても辛辣なコメントが多数寄せられ、ブログもツイッターも閉鎖。関係に疲れて破局してしまったという。

 なぜ彼女たちは批判されることをわかっていて“におわせ”てしまうのか。前出の岩波さんは、

「マウンティング行為ですよね。私が彼女なのよ、あなたたちとは違うのよ、と言いたいんでしょう」

 におわせが炎上しやすい理由として、

「本人自体に価値がないと非常に叩かれやすい。“なんで、あんな女があの人の彼女なの!?”となってしまう。におわせて叩かれたくなかったら自分の価値を上げる努力をしたほうがいいですね。

 また、叩くのは一種のゲーム。カップルが別れたところで自分と付き合うと思っているわけではないので、つぶすのを楽しんでいるのでしょう」(岩波さん)


《識者PROFILE》
岩波明さん ◎昭和大学附属烏山病院院長1959年、神奈川県生まれ。昭和大学医学部精神医学講座教授'85年、東京大学医学部卒、東大病院精神科、東京都立松沢病院、埼玉医大精神科などを経て2012年より現職。'15年より昭和大学附属烏山病院長を併任。主な著書に『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑』などがある