2部屋分の家賃を払わされるハメに……

 ロケ日数を突然、増やされてキレたことも。

ニューヨークでロケをしようと提案されて、私も忙しいので“拘束4日間ならOK”と言ったのに、いざスケジュールが来たら8日間になっていた。私が怒って“もうヤメだ、スタッフが遊びたいだけでしょ!”と伝えると、“ハイ、そのとおりです”と開き直って……。

 それで話し合いになって、“ロケ日数は7日間”“好きな食べものをおごる”という条件を出されました。なので、リーマンショック以降、お金がなくて何年も行けなかった『かに道楽』でカニをごちそうになりました。ニューヨークも行ってみたら、楽しかったんですけどね

 いちばんの大ゲンカとなったのが、昨年10月の放送内容だった。

3年前に引っ越しして、いまだ未開封の段ボールが150箱もある状態なのに、スタッフが“引っ越し企画”をどうしてもやりたいと言って聞かないんです。結局、無理やり引っ越ししたもんだから、新居にネット環境が整備できず、何もなくなった前のアパートの部屋で仕事をしていた。その間は、2つ分の家賃を払っていたんですよ

 決定的だったのが、スタッフが用意した台本に書かれていた“ひと言”だった。

私は学生時代、いつも寝るときに猫を抱いていたほどの“猫好き”なんでけど、ひとり暮らしだから飼えるわけがないんです。でも、スタッフは“猫を飼え”としつこくて。そこで、ペットショップへ撮影に行って、彼らの台本どおりに“いちばん安い猫はどれですか?”と発言したら、ネットで大炎上。愛猫家からたくさん批判を受けました。私は猫を飼うとしても、ペットショップで買うつもりはまったくなかったのに

 さらには、スタッフが買ってきた3000円の猫のぬぐるみを渡されて、

ずっと抱いたまま、何日も撮影をさせられました……。マンションのベランダで猫のぬいぐるみを抱いて空を見るシーンも撮ったんですけど、これもすごい叩かれて。私もスタッフも知らなかったんですけど、マンションのベランダに猫を出すのって“ご法度”なんですってね

 この一件で、桐谷さんは『夜ふかし』の打ち上げにも食事会にも参加せず、完全な絶縁状態となっていた。だが、頭を下げられると、なんだかんだ許してしまうようで……。

「結局、23年前からファンになってる演歌歌手の山口かおるさんと共演ができるなら、まぁ出演してもいいかなと」

番組がきっかけで23年ぶりに再会した桐谷さんと演歌歌手の山口かおる
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 23年ぶりに再会した彼女に、いきなり“結婚しよう”と言ってしまったという。

「どうも彼女の色気に惑わされちゃったのかな~。でも、23年前にひと目ぼれした女性と再会したもんだから運命というかね……。かおるさんの歌に『最後の恋人』というのがありますが、私も70歳ですから最後の恋かなと思っていまして」

 桐谷さんにとって、彼女は特別な存在のようだ。

「彼女には現金でぶどうを買って送ったんですよ。ポスターを7枚もいただいていたので、お礼をしたかったんです。私は今まで株主優待で得た金券を使った贈り物しかしたことがなかった。現金を使わない私に、初めて現金を使わせたのが彼女なんです。うちの親戚が経営するブドウ園に足を運んで、いちばん高いぶどうを選びましたよ」