誕生日に見つけた怒りと絶望のメモ

 なぜウソをつき続けてきたのか。前出・高橋弁護士は、

「勝手に法律を解釈したり、保身する背景には、教師や教育委員会らが法律より教育論のほうが上だと考え、固執していることが推測されます」

 大人たちが言い訳を重ねるぶんだけ、被害者は傷つく。

発覚したいじめのひとつ。加害生徒は被害者の上履きの底に「しね」などと書いていた(関係者提供)
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「何とか高校に通っていますが、いじめのPTSDで過呼吸になることもあります。息子は大人、学校への不信感でいっぱいです。言うことを信じてくれない、謝ってくれないって。生きていることに絶望し追い詰められています」

 母親は今年、17歳の誕生日を迎えた息子の部屋から、怒りと絶望のメモを偶然見つけた。そこには、

《俺今日で17才だけど生きじごく 何で川口市はウソばっかつく? 裁判もウソばっか ウソをやめろ!》(原文ママ)

 前任の校長、サッカー部の顧問は「係争中」「本日は会議」という理由で取材を拒んだ。

 往生際の悪い教育者らに母親はこう迫る。

「なぜ彼らはごまかしてきたことを認め“ごめんなさい”が言えないのでしょうか。守ってもらえるはずの被害者の息子が、こんなに傷つけられないといけないんでしょう」

 今月25日、次回の公判が開かれる。被害者をこれ以上、傷つけないクリスマスが訪れることを願いたい。