では、被害から子どもたちを守るためには? まずは文部科学省がYouTubeにアップしている「ネット被害」に関する動画などを見て、犯罪被害を含むネット上のトラブルを知りましょう。

教材15「SNSを通じた出会いの危険性」より
教材15「SNSを通じた出会いの危険性」より
【画像】イマドキのスマホ用語8選、あなたはいくつ分かる!?

 文科省による「情報化社会の新たな問題を考えるための教材」がYouTubeで配信中。未成年者におけるSNSトラブル、詐欺(気軽な気持ちでゲームのIDを交換し、犯罪に巻き込まれる例など)、ゲームがやめられなくなるネット依存など、子どもたちが犯罪被害を含む危険から身を守るための対応策を動画で紹介。犯罪の手口などが動画で具体的に理解できる。

 そして、スマホ利用に関して口うるさく注意するだけでなく、普段から「見てみて! ママ友からこんな写真が来たんだ」など、雑談レベルからスマホ利用について家族で話しやすい環境を作っておくことも大切。いざというときに「こんなメッセージが来たんだけど」と子どもが相談しやすくなります。

 また、個人情報の公開範囲にも注意を。中高生の子どもは、SNSを主に友達同士でつながるために利用するため、顔出し、プロフィールに学校名を書くのは当たり前。個人情報を書く場合は公開範囲を指定する、非公開にするなどの約束を。

「たとえ子どもが知らない人とSNS上でやりとりしても、『会う』『写真を送る』というステップに至らせない。それが重要です」(鈴木さん)

SNSいじめへの企業対応

 スマホのトラブルは、大人相手だけではありません。友達同士のいざこざやいじめも、いまやLINEやInstagramで起こります。LINEでは文字でのやりとりが主になるため、ちょっとした言葉遣いがきっかけでトラブルになることが多いもの。それがいじめに発展するケースもあります。

 一方、'17年から中高生の利用時間が長くなっているInstagramでは、フォロワー数やいいねの数へのねたみが、トラブルのもとになることも。さらに、LINE上では悪口の投稿や無視、Instagramでは投稿画像への誹謗中傷コメント、嫌がらせをしている動画や画像を投稿する「さらし行為」でのいじめも。

今どきのいじめはSNSで イラスト/上田惣子
今どきのいじめはSNSで イラスト/上田惣子

 LINEやInstagram側の企業もこうした問題は把握しており、InstagramはAIによる判定で、いじめ行為にあたる動画や画像を削除する取り組みを始めています。

 また、LINEは「安心安全ガイド」、Instagramは「保護者のためのヒント」として、その機能からトラブル事例までを紹介する保護者向けのコンテンツを用意しています。2社とも公式サイトに情報を掲載しているのでぜひチェックを。

「簡単に画像や動画が撮れ、世界に発信できる。そんな世の中になってまだ10年前後。未熟なのは子どもも大人も同じ。親子で学んでいきましょう」(鈴木さん)

 次のページでは、「子どもの会話のスマホ用語クイズ」を出題!