日本赤十字社は、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長からの遺志により、寄付された5億円をもとにした『ジャニー基金』の設立を8日に発表した。ジャニー氏には昨年末に金色有功章が送られ、HiHi Jetsの高橋優斗と美 少年の岩崎大昇が代理として受け取った。

 ジャニー基金は「明日を担う子どもと家族のため」「救える命を救うため」「入院患者のQuality of Lifeの維持、向上のため」に関する事業を使途に、日本赤十字社医療センターで活用されると発表されている。

ジャニーズの慈善活動

「たとえば昨年公開された『映画 少年たち』やジャニーさんの舞台のセリフなどに、“子どもは大人になれるけど 大人は決して子どもには戻れない”と、子どもたちを思うメッセージを常に発信し続けた人でしたから、ジャニーさんの遺志を十分に活かしたものだと感じます」

 と、ある芸能記者は言う。

 ジャニーズ事務所は、過去にもチャリティーや募金事業を行ってきた。

 代表的なもののひとつが、1997年から行われた『J-FRIENDS』。阪神・淡路大震災へのチャリティー活動で、関西出身メンバーが在籍するTOKIO、V6、KinKi Kidsの3組合同の同名ユニットとして活動した。マイケル・ジャクソンがプロデュースした楽曲を含む、シングル5枚とミニアルバム1枚をリリースし、震災時、小学1年生だった子が6年生になり、卒業する2003年3月に活動を終了した。

 2011年の東日本大震災の際には、復興支援の一環として『Marching J』を設立。所属の全タレントが対象で、復興支援イベントなどを開催。同年4月に代々木体育館で行われた募金イベントには3日間で40万人近くが集まった。