──“赦し”の精神ですか?

渡邉 はい。カミラさんをチャールズの後妻にもらってあげるとか、エリザベス女王の夫・エディンバラ公が自動車の交通事故をしたあと、免許を自主返納させるなど、そういう始末をなさったり。それも赦しの精神ではないでしょうか

 エリザベス女王っていうのは奥深いところがあって、そういう奥深い心を持つ国だから『ダウントン・アビー』のような深みのある人間ドラマを描いた映画ができるんじゃないかなと思いましたね。

皇室ジャーナリストだから語れる
とっておきの取材エピソード

渡邉 今度新しく天皇陛下になられた新陛下が’80年代、英国に留学しておりましたときに、私も取材のため何度か英国に行きました。あちらでは本当にフリーな生活をしていらして、浩宮さまは英国人のSPひとりと、侍従と3人で自転車に乗っておられる姿もお見かけしました

 お買い物も一緒に行き、そのとき何のカードを使ってらっしゃるのかと必死になってのぞきましたら、VISAのカードを使っていらして非常に親しみを持ったのを覚えています(笑)。

●PROFILE●
渡邉みどり 早稲田大学卒業後、日本テレビに公募1期生として入社。テレビ番組の制作に携わり、1980年には民放連盟賞、テレビ社会部門最優秀賞を受賞。上皇后・美智子さまと親交を結び、1959年のご成婚記念パレード中継に関わったのを皮切りに、皇室報道に携わる。1990年に日本テレビ退職後はフリーの皇室ジャーナリストとして活動。皇室に関する著書はもちろん、『イギリス王室 愛と裏切りの真実』(主婦と生活社刊)など英国王室関連の著書も。最新刊『かくし親「日本一美智子さまを知る」皇室ジャーナリストは大物政治家の「かくし子」だった!』が話題。