小学校の同級生は、

「細くて、背が高くて、浅黒くて、おとなしかった。足が速かった印象もありますが、目立つタイプではなかったですね。小学校のときは将棋クラブに入っていたようです」

 と語る。小学校の卒業文集では「将来の夢」と題して、

《オレは頭が悪いし、運動する事ぐらいしか……》

《オレの夢はイチローみたいな野球選手になる事》

 などと綴っていたが、中学校でも目立った存在ではなかったようだ。

「友達が多い感じではなかった。背が高くて足は速いけど、女子とはおしゃべりするタイプではなく、特に人気はなかったですね。

 影が薄かったですね。卒業アルバムの部活やクラスの集合写真にも写っていないので不登校ぎみだったのかもしれません」(中学校の同級生)

被害者には別家庭があった

 当時から住んでいたマンションの住人もこう話す。

「ここを出ていったのは今から6年ほど前ですが、息子さんはほとんど仕事もせずに、部屋にずっとひきこもっていた印象が残っています」

 多感な思春期に挫折してしまったのか? 父親の不在が影を落としていたのか……。 「現在のマンションに転居した後も、少なくともこの1年は仕事をせずに、ひきこもりのような状態だったようです」(前出・記者)

事件現場となったマンション
事件現場となったマンション
【写真】血しぶきを洗浄したばかりの殺害現場

 そんな息子に手を焼いていた母親が交際相手に相談し、支援してもらっていたことは、現場マンションの契約状況からもうかがえる。

「あの部屋は佐野さん名義で借りていて、母親は同居人で“婚約者”となっているそうです。契約当初は、3DKの家賃4万2000円を払っていたようですが、その後は滞納が続いていたようです」(前出・マンションの住人)

 別の住人はこう証言する。

「引っ越してきた当時は、中年の夫婦が住んでいると思いました。その後、見かけなくなったので容疑者が転がり込んできたということでしょう。

 2年前にたぶんその男女が、あの部屋を訪ねているところを見たんですよ。留守だったみたいで、通路で待っていた。2人が容疑者のために部屋を借りたということかもしれません」

 親やその交際相手に面倒をみてもらっていた容疑者だが、一方で2人の関係に不満を持っていた可能性があると、関係者が証言する。

実は佐野さんは、別に家庭を持っています。容疑者が“不倫のくせに、父親ヅラするな!”という感情をもったのかもしれません」