ほかの菌と組み合わせると花粉症以外にも効果が◎

 いままでも、ヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌、甘酒や塩麹の麹菌など、発酵食品の摂取が花粉症の予防や改善にすすめられてきた。それらに加え、最新の研究で酢酸菌に驚きの効果があることが明らかに。

「にごり酢などに含まれる酢酸菌には、『TLR2』と『TLR4』という免疫細胞を活性化させる両方のスイッチを押す働きがあります。特に、TLR4を押せる菌はとても少ないんです

 普段から菌との接触が少ない清潔な環境で生活している現代人は『TLR4』を押す菌と接触する機会がなかなかないんですね。そこで、毎日大さじ1~2杯のにごり酢を摂取することをおすすめしています

 免疫のバランスを整えて、花粉症などのアレルギー症状の緩和に効果が期待される酢酸菌。単体はもちろん、ほかの菌と一緒にとると、さらにいい効果が得られるのだそう。

「例えば、酢酸菌と乳酸菌を組み合わせてとることで免疫細胞が活性化し、乳酸菌だけをとったときと比べて倍以上の活性化が確認されています。免疫細胞が活性化すれば、花粉症はもちろん、疲れにくく風邪もひきにくい身体になります。酢酸菌とその他の発酵食品を毎日の生活に上手に取り入れて、病気知らずの生活を目指しましょう」

 ところで、石原先生がここ最近、愛飲しているのが、お酢造り300年の老舗、庄分酢の蔵付酢酸菌 かすみくろ酢』。「大さじ1杯程度をサラダや冷ややっこ、納豆、魚や肉料理にかけたりして、毎日、おいしく酢酸菌をとっています」

【作り方】冷凍ミックスベリー1カップをにごり酢大さじ2に10分ほど漬け込み、バナナ1本、牛乳1/2カップ、ヨーグルト100g、はちみつ小さじ1と一緒にミキサーでなめらかになるまで撹拌(かくはん)する。