「えっ、人違いとちゃいますか? ここに住んどる青年はそんなひどいことをするような人じゃないですよ」

 と、容疑者と同じ集合住宅で暮らす男性住人は何度か繰り返した。

知らずに同じ女児を暴行

 交際相手(27)の小学2年生の長女に性的暴行を加えたとして大阪府警は20日、同府和泉市の建設作業員・向井勇生容疑者と、その双子の兄で建設作業員・亮太容疑者をいずれも強制性交等の疑いで逮捕した。

「勇生容疑者は昨年7月、当時の交際相手宅で彼女が外出中の隙をつき、あおむけにした女児の目をタオルで隠して犯行におよんだ。亮太容疑者はそれより前の昨年4月、預かった女児を連れて親族宅を訪問し、家の中と帰り道の駐輪場で計2回、女児のズボンを脱がせて暴行している」

 と捜査関係者。

 勇生容疑者は容疑を認め、亮太容疑者は「酒の影響もあり覚えていない」などと供述。お互いが女児に乱暴していることを知らなかったという。

 両容疑者は市内の実家を離れ、近くの集合住宅で一緒に暮らしていた。事件に驚く冒頭の男性住人が続ける。

「身長約175センチで筋肉質。精悍な顔立ちの青年ですわ。礼儀正しく目を見て挨拶するし、階段ですれ違うときは道を譲ってくれる。僕は双子とは気づかず、ひとり暮らしと思っていました」