大阪での思わぬ出会いに……

 そんな稲垣は、大阪での撮影の合間にこんな初めての冒険をした。

「昨日、たまたま撮影が夜だけだったので、散歩に出かけたんです。大阪の街は歩いたことがないので、土地勘がなかったんですよ。でも、NHKの楽屋から大阪城が見えるから近いぞと思って出かけて、初めて間近で見て感激しました。大阪城ホールでコンサートをやったりと、近くにはよく行っていたんですけどね(笑)。それからまだ時間があるので、“梅田は知ってる”と思って調べたら歩くのは難しく、電車に乗って大阪駅のほうへ」

 そこで、こんな出会いが。

「駅ビルにデパートがあって、信楽焼が売っていたんです。この作品に携わって、興味が湧いていたんですよ。それで、マグカップを衝動買いしようとしたんですが、“食器はかさばるから、家に何があるかを確認して買おう”と、なんとかとどまって(笑)。そこからまた電車に乗り、途中駅で降りて散歩して戻りました。すごく楽しかったですし、歩かないとやっぱり頭に地図って入ってこないですよね。すごくいい経験になりましたし、また機会があれば歩いてみたいです」

教えて! 撮影ウラ話

「戸田さんをはじめ初共演させていただく方が多く、最初は転校生みたいな気分でした。でも、みなさんあとから参加する人にすごく気遣いをしてくださって、楽しく撮影ができました。また、“朝ドラ”は撮影しなければいけない量がほかの現場より多いんです。なので、衣装をどんどん着替えたり、急に本番になったりと、撮影のテンポが速い感じが約30年前と変わってなくて、懐かしさを感じました」

■来週(第24週)の連続テレビ小説『スカーレット

 白血病と闘う武志のために奔走する喜美子や八郎(松下洸平)は、ドナー検査を受ける。しかし、2人とも骨髄移植ができないことが判明。すると、照子(大島優子)や信作(林遣都)も家族とともにたくさんの人が検査に協力してくれることに。一方で、喜美子は大崎から白血病患者の会を紹介してもらうことになり……。喜美子たちの運命はどうなる!?

(c)NHK
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