サポートメンバーとして迎える案も

 ベースの山口元メンバーの退所で、バンドとしてのTOKIOは崩れた。

 とりわけ音楽に対する思いが強い長瀬にフラストレーションがたまるのは当然で、渋谷のクラブで行われたDJイベントに参加したことが報じられたこともあった。

 前出・元ジャニーズ担当記者は、山口メンバーに関するウルトラCの復帰プランを提言する。TOKIOの関係者にも伝える意向だという。

音楽の世界では、事件を起こして有罪判決を受けても、復帰できている人がいる。最近またやらかした槇原敬之被告(50)も、最初の逮捕から復帰して音楽活動を続けていましたし、元チャゲ&ASKAのASKAもコンサートツアーを再開している。テレビ出演は無理でも、音楽活動ならいんじゃないか。そう考えれば、山口元メンバーを、ライブのサポートメンバーとして迎えればいいんです。

 ジャニーズ事務所としてそれを認めるのは難しというのなら、TOKIOの音楽部分のマネージメントをジャニーズ事務所と切り離せばいい。もし山口元メンバーがしっかり反省して、アルコール断ちができ、被害者が許すのであれば、といういくつもの条件はつきますけどね」

 一度しくじった人に再チャンスがあることを認めることも、社会としては当然のこと。薬物で逮捕された後、槇原被告が作った名曲『世界に一つだけの花』をSMAPに歌わせる決断ができたのは、ジャニーズ事務所によるところが大きい。結果、槇原の名を音楽史に刻むほどのレベルに引き上げた。

 外部のシンガー・ソングライターがやらかしたことと、所属タレントがやらかしたことはまったく違う次元の問題であることは明かだが、山口元メンバーは48歳とまだ若い。元の職場にこだわる必要はないが、復帰のチャンスがあっても悪くない。

<取材・文/薮入うらら>