安全に使うためのお洗濯マニュアル

 布マスクは繰り返し使えるメリットがありますが、それとて衛生的に保ってこそ。マスクの外側についたウイルス類は洗わないと落とせないので、1日使ったら必ず洗濯が必要。私自身は、お風呂に入ったときに、その日に使った1枚をちゃちゃっと手洗いすることを習慣にしています。

 この機会に正しい洗濯の仕方を調べてみたところ、経済産業省のホームページで、動画でていねいに紹介されていました。特別な洗剤やテクニックは必要ありませんが、ポイントは型崩れや繊維の傷みを防ぐため、もみ洗いや乾燥機を避けること。衛生的に心配なときは、塩素系漂白剤を使うこと。漂白するのであれば、脱色の心配がない白い布マスクは理にかなっているといえそうです。

 1人2枚作って毎日洗濯を習慣にすれば、ベストなサイクルで使い続けられます。

 今はまだ終息の兆しは見えませんが、できる知恵と工夫で乗り切りたいものですね。

■1日使ったら必ず洗う! 漂白すれば衛生面でも安心

用意するもの
●衣料用洗剤
●塩素系漂白剤
●ゴム手袋
●タオル
●たらい

(1)おけに水を用意し、衣料用洗剤を規定量どおり入れ溶かしたら、洗剤液の中にマスクを10分浸す。その後、軽く押し洗い。繊維を傷めるので、もみ洗いはしない。

(1)おけに水を用意し、衣料用洗剤を規定量どおり入れ溶かしたら、洗剤液の中にマスクを10分浸す。その後、軽く押し洗い。繊維を傷めるので、もみ洗いはしない。
(1)おけに水を用意し、衣料用洗剤を規定量どおり入れ溶かしたら、洗剤液の中にマスクを10分浸す。その後、軽く押し洗い。繊維を傷めるので、もみ洗いはしない。
【写真】自宅にある材料で30分で完成! プリーツ布マスクの作り方

(2)洗剤液を1度流したら、たっぷりの水で洗剤分が残らないように十分すすぐ。

(2)洗剤液を1度流したら、たっぷりの水で洗剤分が残らないように十分すすぐ。
(2)洗剤液を1度流したら、たっぷりの水で洗剤分が残らないように十分すすぐ。

(3)手のひらにとって押し、水けをきる。

(3)手のひらにとって押し、水けをきる。
(3)手のひらにとって押し、水けをきる。

(4)汚れが気になる場合は、漂白液(水1リットルに塩素系漂白剤15ミリリットル)を入れ、10分浸す。この際、ゴム手袋の使用を。2回ほど水をかえて十分すすぐ。

(4)汚れが気になる場合は、漂白液(水1リットルに塩素系漂白剤15ミリリットル)を入れ、10分浸す。この際、ゴム手袋の使用を。2回ほど水をかえて十分すすぐ。
(4)汚れが気になる場合は、漂白液(水1リットルに塩素系漂白剤15ミリリットル)を入れ、10分浸す。この際、ゴム手袋の使用を。2回ほど水をかえて十分すすぐ。

(5)清潔なタオルにマスクをのせてはさみ、軽くたたいて水けをきる。

(5)清潔なタオルにマスクをのせてはさみ、軽くたたいて水けをきる。
(5)清潔なタオルにマスクをのせてはさみ、軽くたたいて水けをきる。

(6)清潔な手で左右を持ってパンパンと軽く引っぱると、プリーツがきれいに出て形が整う。ゴムがのびるので、本体を洗濯ばさみではさみ、陰干しに。

(6)清潔な手で左右を持ってパンパンと軽く引っぱると、プリーツがきれいに出て形が整う。ゴムがのびるので、本体を洗濯ばさみではさみ、陰干しに。
(6)清潔な手で左右を持ってパンパンと軽く引っぱると、プリーツがきれいに出て形が整う。ゴムがのびるので、本体を洗濯ばさみではさみ、陰干しに。

目指せ、ナチュラルマスク美人!

 いつもマスクをしていると、顔がほとんど隠れてしまうので、メイクをどうしたものかと悩みます。そこで、ヘアメイクの増田貴久さん(ブリリアント)に伺ってみたところ、

「ほとんどがマスクで隠れてしまって見えるのは目だけ。必然的にアイメイクがポイントにはなるのですが、だからといってアイラインやマスカラで頑張りすぎるのはかえって不自然。マスク姿の清潔感とギャップがあって、浮いてしまいます」

 やるなら、アイシャドーで濃淡をつける、ちょっと太めのナチュラル眉で整えるくらいがベストバランスだそう。

「口紅はどうしてもマスクですれて落ちやすいので、色が落ちないことをうたっているリップクリームなどがおすすめです」


お話を伺ったのは…
暮らし方アドバイザー 野沢恭恵さん
生活実用の分野で書籍、雑誌の編集に携わったのち、家事、整理収納、料理、ハンドメイドなどの企画編集、アドバイスなどを中心に活動。ホームソーイング講師の資格も持つ。