三浦の休日の過ごし方とは

 昨年、『レ・ミゼラブル』で帝国劇場の舞台に立ち、今年3月には『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』に主演。そして『ヘアスプレー』出演とミュージカルスター街道を走る三浦さん。大舞台を経験して得たことは?

「実力以上のことを求められることが多いので、恥ずかしい思いもしましたし、大変なこともありますけど、やらせていただくことで度胸はついているんじゃないかなと思います。『テニミュ』に出始めたころは、歌に苦手意識がありましたけど、いろいろな作品をやらせてもらって、少しずつ歌のスキルが身についてくると、歌う楽しさもわかってきました。よりミュージカルが好きになってます。もちろん実力はまだまだですけど」

 舞台本番に稽古にと多忙な毎日。心身をリフレッシュするためにしていることを聞くと、

「最近、走り始めました。『リトル・ショップ』でご一緒した鈴木拡樹さんが、幼少からずっとほぼ毎日走っているという話を聞いて、それをちょっと見習って(笑)。だいたい5~7キロ走るんですけど、走るための筋肉が退化しすぎていて、まず、1キロでゼーハーして、それから靴ずれして、股関節が痛くなってきて、翌朝起きるとひざの関節が痛いっていう。“俺、21なんやけどな”って思いながら(笑)、改めて拡樹さんを尊敬しました」

 休日はインドアで過ごすという三浦さん。

「オフになると、部屋を隅々まで掃除してます(笑)。掃除が好きなわけではないけど、部屋がキレイじゃないと落ち着かないし眠れないんです。だから舞台の本番があってもほぼ毎日、掃除機はかけます。オフの日だと、まずガラスクリーナーで窓を磨いて、フローリングワイパーで床を掃除して、排水口をキレイにして、トイレ掃除をして……みたいな感じですね。

 でも、親友でもある俳優の井阪郁巳くんを家に呼んだら、キレイすぎて落ち着かないって言われました(笑)。そもそも僕の部屋は、いたってシンプルで最小限のものしか置いてないっていうのもあるんですけど」

 舞台で輝きを放つ21歳の今後の目標は?

「映像の仕事はまだ経験がないので、チャンスがあればチャレンジはしたいですけど、今は舞台が好きなので続けていきたいです。でも、あまり明確な目標みたいなものはいつも立てていませんね。バレエダンサーをやっていたころ、『レ・ミゼ』の舞台に立つとは思ってもいなかったので、こういう人生も面白いなって思うんです

ミュージカル『ヘアスプレー』 1960年代のアメリカ・ボルティモアを舞台に、明るくパワフルなビッグサイズの女の子トレイシー(渡辺直美)が、テレビのダンス番組出演を目指して奮闘。華やかで踊りだしたくなる音楽に彩られた元気をもらえるミュージカル。東京公演:6月14日~28日@東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)/大阪公演:7月5日~13日@梅田芸術劇場メインホール 【公式サイト】www.tohostage.com/hairspray/

PROFILE
みうら・ひろき●1999年3月24日、三重県出身。バレエダンサーを経て、2016年に舞台で俳優デビュー。主な出演作は、ミュージカル『テニスの王子様』、ミュージカル『刀剣乱舞』、ミュージカル『レ・ミゼラブル』など。今後は、『Nostalgic Wonderland♪ song & dance show-2020-』(8月5日~10日)、ミュージカル『刀剣乱舞』髭切膝丸 双騎出陣2020~SOGA~(兵庫:8月29日~9月6日/東京:9月27日~10月11日)出演。

(取材・文/井ノ口裕子)