解除が難しい場所

 そんななか、飲食店は特に注意が必要だと話すのは、日本医科大学の北村義浩特任教授(ウイルス学)。

店頭に消毒液が置いてないところや、マスクなしで入れるところは、やめたほうがいい。隣や向かいの席に衝立や、カウンターなどにビニールの仕切りがないところも、避けたほうがいいでしょう。

 大人数は避け、もし2人連れで行く際には、対面ではなく、横並びに座ることですね。飛沫を防ぐためです」

 美容室やエステで巣ごもり生活の“デトックス”をと考える女性も多いだろうが、

「待合室が密になるので、予約制の店にするべき。ハサミなどの道具は共用なので、店側が注意して消毒しているはずですが、なにしろ美容師さんとの距離が近い。なるべくマスクは着用して、会話は控えてください」(勝田教授)

 そろそろプールや海の季節だが、コロナは水で流されるので、水を通しての感染はないようだが油断はできない。

「プールは屋外のほうがいいですが、密になるので、すいている時間帯に利用すべきです。更衣室のロッカーやドアのノブは共用ですから、手洗いが欠かせません。屋外の海は基本的には安心ですが、県をまたがない場所にすること。密になりやすい公共交通機関は使わないで、自家用車がいいでしょう。その際に利用する飲食店やコンビニなども密になりやすいので、要注意です」(前出・徳田室長)

 一部では再開したが、しばらく休業が続きそうなのは、ライブハウスやクラブ、スポーツジムやパチンコ店だ。

「パチンコ店は基本的には、会話をする場所ではないので、換気をして、ゴム手袋をすれば大丈夫だとは思います。しかし、ライブハウス、クラブなどは声を出したり、会話をするところなので、飛沫が非常に危険です。スポーツクラブも密集しやすいし、器具や更衣室を共用するので、解除はなかなか難しいかもしれませんね」(佐藤院長)

 スナックやカラオケ喫茶などもハードルが高そうだ。

「狭い密閉空間で近距離のうえ、会話をしたり歌ったりする場所なので、極めて危険。行かないほうがいいと思います」(徳田室長)

 ひと口に“新生活様式”といっても大変で、煩わしいことだらけだが、コロナと共生するためにも、ぜひ実践していきたいものだ。