今年の夏の気象予報。大雨や台風にも注意が必要(蓬莱さん提供)
すべての写真を見る

今年の夏も大雨には要注意!

(8)今年の夏は『大雨』『猛暑』『台風』に警戒を

「西日本を中心に、梅雨の大雨に警戒が必要です。九州では5月に観測史上最大の大雨が降りました。梅雨入りすると、もっと激しい雨になることが予想されます」

 気象予報士で防災士の蓬莱(ほうらい)大介さんは、大雨リスクをそのように伝えると同時に、

「全国的に猛暑予想。そして沖縄の南の海水温が例年より高く台風が発生しやすい。台風は夏の太平洋高気圧のふちを回って日本列島に到達するころにはかなり勢力が強まる可能性がある。梅雨の大雨に続き台風の危険性も心配」

 と予想。さらに昨年、房総半島を襲った台風に触れ、

「関東のすぐ南で発生、わずか3日後に上陸しました。避難準備の間もなく来た台風で近年、こういった日本近くで発生するケースも。今年も発生しない理由はありません」

 と警鐘を鳴らす。

 大雨は列島各地に、河川の氾濫や土砂崩れをもたらす。

 国土交通省の担当者は、「各地の河川はこれまでの水害を踏まえて整備を実施しています」と対策に取り組んでいると前置きしたうえで、

「基本的に、川は整備水準を超える大雨が降ればあふれるものと思っていただきたい」

 と言い切る。蓬莱さんも今夏の豪雨を予想し、

「記録的大雨は起こると思って準備しておいたほうがいいでしょう」

(9)『大雨』は事前にわかる

 被害を最小限に抑えるためには個々人の避難行動が肝心になるが、専門家が総じて指摘するのは、事前情報の重要性とそれを生かしきる有事に向けたシミュレーションだ。

「大雨は今の技術である程度予測できますので、事前に情報を得て、難を避ける場所に移動することが大切です」

 蓬莱さんはそう指摘し、情報の入手方法を次のようにアドバイスする。

「地域のローカル番組の気象予報士の解説を聞いてください。全国放送では伝えきれない細かい情報、例えば、地元の気象予報士なら付近の川がどれくらいの雨であふれるのか頭に入っているので、その危機感を詳しく伝えることができると思います」

(10)思い込みは排除して!

「災害の危機を目の前にしたときに、自分だけは大丈夫、今までこの川は氾濫したことがないから大丈夫、そういう思い込みには注意していただきたいです。先入観を持たずに、自分の地域のリスクを今1度知ることが大切です」(蓬莱さん)

 国土交通省担当者も、

「自治体から避難準備、高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示(緊急)が発令されます。これらの情報は比較的余裕を持って出されることが多い。基本的には市町村の避難勧告指示に従うことです」

 と、原則を示しながらも、

「自分たちにいちばん合った方法で避難を考えてほしいです」と付け加える。そんな折に頼りになる映像がある。

「国の河川には、水位計やカメラが設置されています。その情報はネットで見られますので、最新の川の状況を把握できます」