連日話題をさらっているグルメ王・アンジャッシュ渡部建不倫劇。多目的トイレで行為に及んだりといった最悪の不貞行為の数々に、世間の関心は妻の佐々木希が「渡部と離婚するのかどうか」に注目が集まっている。そんななか、佐々木がインスタグラムで出したコメントは《夫婦でしっかりと話し合いをしようと思います》であった。

 一連の報道を受け、ツイッターなどでは彼女を応援するツイートが多く見られた。これまでの芸能人同士の不倫報道で、「された側」がここまで応援されたことがあっただろうか。佐々木希というタレントが日本中から圧倒的な好感度を獲得していることがわかる。

 その一方で、ツイッター上では「佐々木希 ヤンキー」という検索サジェストも確認でき、そこにはどこからか流出したであろう「タバコをくわえながらプリクラに写る」彼女の画像も。今の彼女からは全く想像のできないレアな一枚である。

 ギャルとヤンキー。似たようで違うふたつのカテゴリーだが、ふたつをわける明確な定義は存在しない。両者ともに「見た目が派手である」「イベント(お祭り)事が好き」などといったイメージもあるが、一番の違いとしては「ヤンキーは怒りっぽく周囲を威嚇するが、ギャルはこの限りではない」という点があげられそうだ。なんとなくヤンキーという言葉自体が“田舎的なもの”を連想させるし、モデルや女優として活動するうえでヤンキーとカテゴライズされては困るのである。

 デビュー当時、佐々木はギャル雑誌のモデルとして活躍しながらも、ゴシップ雑誌では“元ヤンキー“として伝えてられきた。’09年には「独占スクープ袋とじ」というかたちで学生時代の写真とともに《同級生が証言する「金髪スケバン」伝説!》(『EX大衆』3月号)と報じられていたりもするほどだ。

地元で知らない人はいない

 あらためて渡部の不倫を報じる『文春』記事に目を通してみる。すると、“多目的トイレで不倫”という衝撃にばかりに目がいっていた数日前とは、また違う気づきがあった。

 まず、同記事のタイトルに《佐々木希、逆上》とあるように、佐々木希がキレていた、ということだ。

 彼女は複数の不倫相手と電話で話したそうで、《あなた酷いですね。今の会話、録音してますから。嘘をついたら大変ですよ。彼と最後に会ったのはいつ?》と相手を問い詰めたとある。その声は《幾分低く、明らかに怒気を含んでいた》とも。当時の血が騒いだのかもしれない。

 佐々木と電話した女性の友人曰く、《佐々木さんから裁判をチラつかせることも言われたといい、彼女は恐怖を覚えた》のだそうだ。渡部が『文春』の直撃取材を受けた8時間後に「録音」「裁判」を武器に相手を責め立てたというのは、なかなか肝が据わった感じもする(もちろん被害者の立場なので当然の行動だが)。

 また、かつての『週刊文春』(’10年10月14日号)は“秋田時代”の彼女について、17歳のときに金髪スタイルで登場した地元タウン誌の表紙を掲載しつつ、地元の同級生の声として《いつも希とつるんでいたMという女の子は、がっちりした体型で番長みたい。二人を知らない人はいないほど、恐れられていました。私の知人は駅前で希に肩をぶつけられ、『どこ見て歩いているんだよ!』って怒鳴られたそうです》という証言を引き出している。

「希」呼びされているところが妙にリアルだ。ふたりは“市内の女子中高生の間で有名な存在”だったともある。何をしでかしたらこんなにも広域かつ幅広い年齢に知れ渡るんだ……。今ごろ渡部はMさんに胸ぐらを掴まれているんじゃないかと心配になるが、一体この“ヤンキーイメージ”をどうやって返上したのだろうか。

 その答えは「ある程度、過去を認めた」ことにあると思う。