《持ち込みOKなところでは持っていきますね。たまに、お刺身とか……》

──ヤバすぎるだろ。あの暗闇のなか、刺身って! 常に手元を照らし続ける爆破シーンの連続でもない限り、終映後には醤油まみれになるんじゃないか。テリー伊藤も《エッ、》と驚きに包まれつつも、《お刺身だったら、食べてても音がしないもんなぁ》と苦しいフォロー。対し、あっちゃんは《そうなんです。ポップコーンとかよりも全然しませんよ(笑)》と陽気に返しているが、一緒に鑑賞した人は、生臭さに包まれながら作品を楽しむことができたのだろうか……。マナーの是非が問われるところだ。

 中学生のときからアイドルとして注目されてきた彼女は、映画館にすら普通に通えていなかったのか、と思いをはせてしまう。経験不足は恋愛面でもそう。初カレとして報じられた尾上松也とうまくいかないときは、親友の柄本時生に“手紙を代筆”させたり、また別の男性の家には深夜にタクシーでパジャマ姿のまま押しかけたり、といったように数々の悲哀が報じられてきた。

勝地「男って面倒くさがりなんですよ」

 このように、AKBのセンターに抜擢されてからプラスに捉えられ続けてきた「ちょっと変わっている」ところや「感情の起伏が激しい」性格が、ずっと修正されずにそのままでいたことが、良くも悪くも今の彼女を形成しているのではないか。今回の勝地涼との別居に世間がそこまで衝撃を受けていなさそうだったのも、そういう側面を知ってのことかもしれない。

 そして、一方の勝地涼。'14年にインタビューで恋愛観を語り、「男友達と私、どっちが大事なの?」という“恋愛あるある”について、こう明言している。

《もし僕がそういう立場に立たされたら。もう速攻、謝ります(笑) モメる前に謝る。そういう部分で面倒を起こしたり、ムダな時間を使いたくない。男って面倒くさがりなんですよ》

《「何してるの?」「会いたい」っていつも訴えてくるような女の子には、ウソでも「忙しいって」答えてしまうこともあるんじゃないですかね。自分もたまに言いますけど(笑)それはやっぱり「忙しい」って答えておいた方が話が早いですからですよ》(『JUNON』5月号)

 なかなかドライだ。“前髪クネ男”が何をスカしている。しかし、そんな彼だからこそ、恋愛におけるあっちゃんの火の玉ストレートな猪突猛進ぶりとマッチしたのかもしれない。相性のいい凸と凹である。ただし、それはあくまで恋愛の話。同居のともなう結婚や子育てが重なってくると、なかなか一筋縄ではいかなくなったということか──。

 真相は本人たちのみぞ知るわけだが、我々の身にも起こりがちなゴタゴタ劇に親近感を覚える。これぞ「会いに行けるアイドル」の距離感。復縁を願う。

〈皿乃まる美・コラムニスト〉