田村 なるほど、それもそうですね(笑)。当時は、自分が犯したことに対する世間の意見を全部受け止めようと思って、報道やネットニュース、SNSに至るまですべて見てました。みんな言いたい放題で「ちゃうんやけどな〜」と思うこともあれば、なかには正論もあって、かなり勉強になりました。

原田 僕は、報道やSNSは一切見なかったな。人の意見を気にして一喜一憂したくないし、怒っている人全員に説明して歩くわけにもいかないからね。特に僕はスキャンダルの内容上、家族と向き合うのが最優先だったから。

田村 たしかに、世間や周囲との向き合い方は内容によって変わりますね。

骨折を2回続けてしたのはさすがに…

田村 基本的に家からは出なかったんですけど、謹慎と同時に特殊詐欺の啓発活動を始めたんです。デイサービスに行って、お年寄りに特殊詐欺の危険性についてお話しする、という活動です。

原田 おお、すごくいいね!

田村 ひっそりやりたかったんですけど、7月に初めて行ったときは記者につけられていて結局、報道されちゃいました。しかも、1回目の活動直後に、予想外のことが起きて、小指の完治が確定する前日に、同じ足の薬指が折れたんですよ。

原田 ええ!? 何があったの!?

田村 家のソファの脚に引っかけました。実は、小指も同じ理由で折ったんですよ。病院の先生も「笑ってはいけないんですけど、小指はきれいにくっつきましたが、薬指は折れてますね」と、笑いをこらえてました。

原田 そんなことあるんだね……。

田村 小指が完治したあとに活動の回数を増やす予定だったので、サポートをしてくれる人にも迷惑をかけてしまって……。落ちるときはとことん落ちるんやな、と思いましたね。普段は興味ないんですけど、このときばかりは“お祓い”に行きました。いろんなことが重なって、メンタルがどん底まで落ちましたね。

原田 たしかに、そういうことが続くと落ちるよね。ちなみに、謹慎中は(田村)淳くんとは話をしたの?

田村 ときどき家に来てくれました。淳は「お前いいかげん外に出ろ。俺が今日ここに来ても、記者は1人もいなかったぞ」と、何度も説得してくれたので、9月の終わりに久々に近所のスーパーに買い物に出たんです。

原田 淳くんが背中を押してくれたんだ。

田村 近所といっても、誰にも会いたくないから、少し遠くのスーパーまで歩きました。奥さんに料理を作ってあげよう、と思って食材を選んでいたら店内がざわつきはじめて、パッと後ろを振り返ると『ヒルナンデス!』のロケで、陣内智則さんとSHELLYが来ていたんですよ。

原田 マジで!?

田村 マジです。騒動後に初めて私用で外出したらそんな目に遭ったので、また出たくなくなりました。でも、9月の終わりには薬指も完治して啓発活動に行くようになって、近所でのランニングを始めたら気持ちも変化してきましたね。

原田 僕も仕事が減って以降、毎日走るようになった! とにかく動いてないと、おかしくなっちゃいそうだったから……。

田村 わかります。身体を動かすと、気持ち的に前向きになれますよね。何より、啓発活動で出会ったお年寄りから「あんたは大丈夫!」と背中を叩いてもらったら、どんどん気持ちがラクになりました。お年寄りからの言葉はすごく励みになりましたね。

原田 人生の先輩の言葉には、重みがあるよね。