「コメディーもあり、甘いロマンスもある。カッコいいアクションと、シリアスな正統派時代劇の要素も。みなさんが好きにならざるをえない、そんな要素が満載のドラマになっています」

 初の時代劇『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』の魅力を語ってくれたチャン・ドンユン

ヒーローになったことで
芸能界からスカウト

 '15年、大学在学当時にコンビニ強盗を捕まえたことで警察から表彰され、そのニュースを見た事務所からスカウトされたという珍しい経歴を持つ彼。翌年には、宮部みゆきの同名小説を韓国ドラマ化した『ソロモンの偽証』で初主演を飾り、『恋のステップ~キミと見つめた青い海~』などの青春ドラマやイ・ビョンホン主演の『ミスター・サンシャイン』に出演。確かな演技力で頭角を現してきた。

 次世代トップスターの筆頭に名前が挙がるようになったのは、“女性以上に美しい”と絶賛された今作の女装男子役で。

「僕が演じた主人公のチョン・ノクドゥは、島に住む世間知らずの青年。ドラマの舞台になっている朝鮮時代にも、漢陽という都会と、島などの田舎がありました。彼は、出生の秘密を知ろうと漢陽へ行くことになります。その途中で、寡婦村という女性しか住んでいない村に入り込むことになり、しかたなく女装をするんです

 ノクドゥの家族を襲った人物を追い、たどり着いた夫のいない女性だけが暮らす村。“面白そうだし、魅力を感じた”と語る女装男子を演じるうえで、どんなことに気をつけたのか聞くと、

いちばんは、声です。女性にもいろいろな方がいて、高い声で話す人もいれば、そうじゃない方もいますよね。だから、女性の役だからとハイトーンの声を出して、わざとらしく演じるのはやめようと思いました。自然で、かつ魅力的な声を出せるように声の出し方に気を遣いました」

 声や話し方はもちろん、韓服姿(チョゴリ)が美しく見えるように体脂肪を3%まで落とし役作りに励んだ。

 今作で演じた細マッチョで文武に長けた青年・ノクドゥとの共通点を「ポジティブなところ。何に対しても前向きに挑戦するので」と語る。劇中、同居することになる妓生見習いのおてんばなヒロイン・ドンジュ(キム・ソヒョン)に猛アタックするノクドゥ。ドンジュのピンチを何度も救い、初めてとは思えない軽やかでキレのある時代劇アクションや、不意打ちのキス、花畑デートなど、ドキドキシーンも満載。印象に残っている場面を教えてもらうと、

「姿を消したドンジュを助け出したあとのシーン。寡婦村を離れ、漢陽へ向かうのですが、ある家で過ごすことになります。夜、ノクドゥがドンジュの部屋へ行き甘い雰囲気になる。すごく自然で、いい感じなんです。撮影しているときは、やっぱりテレくさいし、恥ずかしかったですよ。キスシーンもありましたから。でも、編集された映像を見たら、満足する内容でした。どのシーンかは探してみてください(笑)」