ライバルを蹴落とすため、デマをねつ造

韓国の視聴者参加型のアイドルサバイバル番組で、切っても切れないのがアンチによる卑劣な行動。自分の“推し”を上位にするため、あの手この手でライバルの候補生を引きずり下ろすんです。過去のSNSから言動の粗さがしをするほか、整形前の写真を拡散したり、交際遍歴を暴露したり。いじめの首謀者だったといったデマを流すのも常套の手口です。複数人で組織的に動くケースもあり、相当に悪質です」(前出のライター)

 今回、アンチが目を付けたのも、Kが学生時代に運用していたとされるツイッターだった。友人との何気ないやり取りの中で登場した“黒人”という単語を切り出し、「彼は差別主義者だ」と主張。北米を中心に議論となっている黒人差別問題を巧妙に絡めて、「人種差別をする候補者を番組から降板させろ」とアウトタグ(#out〇〇とグループなどからの脱退を求めるタグ)を貼り付けSNSに投稿。刺激的なワードに踊らされた番組視聴者によって、事実無根のデマがあっという間に世界中にばら撒かれてしまったのだ。

アウトタグを使いデマを拡散するアンチと、事実無根を訴えるファンによる激しい攻防がツイッターで繰り広げられた
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「荒唐無稽な主張ですが、アンチにとっては叩く材料はあれば何でもいいんです。そして今回、より暴徒化しやすかった理由は、ターゲットが日本人だったから。韓国の視聴者の間では、番組開始当初から韓国人メンバーのみでデビューを望む声が強くあったんです。ところが番組が進むにつれ、Kが有力候補に浮上。“日本人が入ってしまう”というあせりが、アンチ活動の燃料になったのは間違いありません」(前出のライター)

 “日本人排除”の共通目標で結託したアンチは、SNS上で組織化。アウトタグをツイッターのトレンド入りをさせるため、特定時刻を狙って誹謗中傷を盛り込んだ書き込みをタグと共に一斉投稿。さらには、Kの番組降板などを求める要求書をメールやファックスで事務所や放送局に大量に送りつけるなど、最終回までの約2週間にわたり、野蛮なアンチ活動を連日続けたのだ。

 ここ数年、著名人を狙ったデマの流布や名誉棄損は世界的に問題化。女優・歌手の故ソルリさんのように自殺に追い込まれるケースも少なくない。これまでBig Hitは、所属アーティストの名誉を棄損する行為に対し法的処置を取るなど強固な姿勢を見せてきたが、今回は放置されたまま時間が過ぎた。

「K君のファンや支持者は、SNSやYouTubeなどを通じ事実無根だと必死に訴えましたが、デマは拡散し続け、彼のイメージを回復することはできませんでした」(前出のファン)