前身グループを経て、2012年に結成した6人組・Snow Man。2020年2月の『SixTONES』との同時デビューで名を馳せた彼らは現在、9人組の大所帯となっている。

「古株メンバーは結成時から『滝沢歌舞伎』に出演し続けている、名付け親のタッキーにとって可愛い後輩。ところが、生前のジャニーさんは“彼らは売れない”と見ていたようで、後輩グループが先にデビューしたりと焦っていたとか。そして副社長就任後にタッキーが取り組んだのが、目黒ら新メンバーを引っ張ってきてのSnow Manの“再生”事業だったのです。

 Jr.時代より絶大な人気を誇っていたSixTONESとの“ライバル売り”も功を奏してか、今やジャニーズ内で最も勢いのある人気グループの一つに。タッキーの見事な手腕と称されたというわけです」(前出・芸能プロ関係者)

 しかし、Jr.時代が長すぎた彼らは“負の遺産”も抱えていた。リーダーの岩本照がホテルで未成年と飲酒した一件が、『フライデー』に報じられたのだ。事を起こしたのが2017年なので、デビューによってスキャンダルが蒸し返された形だ。

「おそらくは岩本も当時、ジャニーさんに“干された”ままで自暴自棄になっていたのでは。また、“自分はJr.だから大丈夫”と、どこか私生活で油断していた部分もあったと思いますよ。3年前のこととはいえ、コンプライアンスに引っかかる案件だけに、タッキーがどう処分を下すのかが注目されました。岩本は特に可愛がっていた部下でしたから」(芸能リポーター)

 結果は、一定期間の活動自粛処分。しかし、約3か月後には年内公開予定の映画『滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie』の稽古にて、岩本は早々と仕事復帰を果たした。

タッキーに“干された”

山本もまた、タッキーに“干された”と思い込んでいたのかも。ジャニーズに19年間も身を捧げて、“最後のチャンス”と賭けていたグループがデビュー前に1人、2人とメンバーがいなくなってしまえば心が折れる気持ちもわからないでもない。彼のように日々、焦燥感とストレスを抱えているJr.も多いと聞きますし、すでに“闇落ち”している恐れもあります。

 特に昨年の『8.8』公演は、年長組グループ『Travis Japan』を差し置いての“スノスト”のデビュー発表だっただけに、タッキーによる“社内改革”が目立つ一方で、体制への不満を募らせているJr.、そしてファンもいるのではないでしょうか。

 これは次から次へと思いつくままに新ユニットを作り、300人以上の若者をデビューを“エサ”に縛り付けてきたジャニーさんの罪でもあり、タッキーはその“尻拭い”に追われているという見方もできます。彼らが起こし続ける不祥事やスキャンダルは、そんな膨張しすぎた会社の体質を表しているのかもしれません」(前出・芸能プロ関係者)

 ジャニーズのエリート街道を進んできたタッキー。日の当たらない部下にも目配りしてほしい。