「妻は明るさが取り柄。それが、騒動で落ち込んで一日中寝転がって食欲もないし、げっそりしてしまった。親の気持ちを察してか、娘も様子がおかしい。結局、2人で避難することになりました」
コロナの影響で春先にはアルバイトが自主的に辞め、川端さんひとりで営業するのは困難なため、再開のめどはたっていないという。
それでもローンの支払いなどを含め月に40万円の出費が生じるので、先行きは暗い。
「今年はコロナの感染拡大を受けて何度も休業を繰り返してきました。8月にやっと営業を再開し、軌道に乗り安心していた矢先に起きたのが今回の騒動でした」
コロナに苦しめられてきた経緯があったからこそ、対策への思いは強く、マスク着用のルールにも厳しかった。
「観光地だから、感染者がひとりでも出たら終わりです。ほかのお店にどうこう言うのはおこがましいので、せめてうちだけでも入店時のマスク着用を徹底しようと思いました。それが尾道を守ることにつながるはずだという一心です」
食事中にはマスクをはずすので、入店時のマスク着用に意味があるのか──というホリエモンの主張もわからないではないが……。
堀江氏のSNSの投稿を見て、川端さんは反論するブログなどを公開。その書き方が過激で、バッシングを増長させることに。
「何も言わないと僕たちの口のきき方が悪くて物事をこじらせたと世の中に思われてしまう。ただ、僕の文章は感情に任せて書いたので、火に油を注いだなと反省しています」
そんな川端さんの言い分とはどういうものなのか?
「そもそも、マスクをしていなかったのは堀江さんの同行者だったマネージャーの方でした。彼に話しかけてマスク着用をお願いしていたのに、終始無言だったんです」
当のマネージャーとは会話にならず、マスクを着用していた堀江氏がひたすら突っかかってきたという。
「高圧的に怒鳴りだしたので、入店を拒否しました。数十秒後に餃子が焦げることが確定している身としては、“食べるときマスクはずすでしょ”と何回も同じことを聞く人に時間をさけません。
しかも、マスクをするべき人がひと言も何も発しない時点で、解決する意思はないと判断しました。貼り紙をしてルールは伝えてありましたから」