ケース(1)
年金受給日の楽しみ、夫婦でラブラブデート

夫婦でのラブホ巡りは、年金受給日のささやかな楽しみなんです」

 そう打ち明ける後藤志麻子さん(66歳・主婦=仮名)は年上の夫との『ラブホデート』を楽しむ。お気に入りは2人で入っても足を伸ばしてのんびり過ごせる広い浴槽。

「なにせラブホテルは、お風呂も大きいし、きれいなのがいいですよね。露天風呂があるお部屋もあるんですよ。シャンプーやコンディショナー、化粧水もすべてそろっているし、手ぶらで来られる。やっぱりまだまだコロナは怖いので、遠出の旅行は気が引けますが、ラブホテルなら家から車で来られるし、密を避けて2人きりの時間を楽しめるから安心ですよね

 サービスタイムでお風呂に入り、昼酒を飲み、夫婦でカラオケを楽しむ。眠くなったらキングサイズのベッドで横になる……夫婦水入らずの至福のひとときだ。

「お酒も持ち込めるのでコスパもいい。家だとなかなかここまでくつろげないですから、いい気分転換になります(笑)」

宮原さんが経営するラブホテルの一室。室内は広々。バリアフリー化が進む部屋もある
宮原さんが経営するラブホテルの一室。室内は広々。バリアフリー化が進む部屋もある
【写真】シニアにうれしいリクライニング式ベッドの部屋

ケース(2)
ホテルで愛を深める“ボツイチ”カップル

 5年前、夫をがんで亡くした飯田光恵さん(60歳・パート=仮名)もラブホテル常連客のひとりだ。一緒に来るのは年上彼氏。

「7つ上の彼とは社交ダンスのサークルで知り合い、交際するようになりました」

 お互いパートナーに先立たれた“ボツイチ”同士。ラブホテルは月2回ほど利用しているという。

 飯田さんは以前、ラブホテルを「不潔でいやらしい場所」と思っていたが、実際に行ってみてビックリしたという。

「お部屋は広くて、デザインもモダンだったり可愛らしかったりで素敵です。清掃も行き届いていて、普通のホテルとなんら変わりはありません。お食事も想像以上においしくて。2人ともステーキ丼がお気に入りです(笑)」

 若いころのように激しい営みは難しいものの、

「手をつないで寝るだけで気持ちが和らぎます。友達にも“最近、肌ツヤがいいわね”と言われますね(笑)。どうしても挿入したいときは、アメニティーにある潤滑ゼリーを使うこともありますよ」