「彼は、おばあちゃんと同じ美容師を目指していたことがあるほどのおばあちゃんっ子。実家の近所の人には“就職もせず、あそこの子は何をしているの?”と長らく肩身の狭いを思いをしていたみたいなんですが、“紅白歌合戦に出てから、近所の人の見る目が変わった”と、うれしそうに語っていましたね。私があげたお年玉を使わずに持っていてくれたという話も聞いて、すごくうれしかったです

HIDEさんは自殺じゃない!?

 ソロ活動をスタートさせた'98年5月、自宅マンションのドアノブにかけたタオルで首をつった状態で発見されたHIDEさん。現場の状況から自殺と断定されたものの、東海林さんはこう語る。

「ソロ活動についていろいろアイデアを語るなど意気込んでいたし、死ぬようなタイミングではありませんでした。ギタリストはすごく肩がこるので、ドアにタオルなどを巻いて、肩をストレッチしたりするそうなんです。

 亡くなった日は打ち上げをして酔った状態で帰ったそうなので、いつものようにタオルで肩を伸ばそうとしたところ、事故になってしまったんじゃないかな。だから私は、今でも自殺ではないと信じています

 破天荒な勝新太郎さんなど、これまで多くのスターを取材してきた。現在の芸能界はどう見えているのだろうか?

世の中全体のコンプライアンスが厳しくなり、一般社会と芸能界の差もなくなってきていますよね。時代だからしかたないですが、昭和スターのような破天荒な人はもう生まれないのかと思うと、寂しく感じる部分もあります」

 最後にニュースを見る側の読者にこんなメッセージも。

報道で伝えられるのは限度があるので、切り取られた情報だけで安易にバッシングせず、その事件が起こった背景なども想像してもらえればいいですね。今はSNSで気軽に意見が書ける時代ですが、感情のまま書き込むことで誰かを傷つける可能性があることもわかってほしいです」

『我がままに生きる。』(トランスワールドジャパン)税込み1400円、著=東海林のり子 ※記事中の写真をクリックするとアマゾンの紹介ページにジャンプします
【写真】「現場の東海林です」懐かしのシーンや86歳とは思えない東海林のり子