《#墓場まで持っていく》と投稿

 一方、佳那子さんは生前、SNSで男性の影をチラつかせる“匂わせ”投稿を何度も行っていた。

 インスタグラムを見ると、

《大好きなイケメンさんとデート》という文言のあと《#いつまで続くかな》《#墓場まで持っていく》というタグが添えられており(2018年4月)不倫を想起させる。

 その後、《最近ある方とバッサリ縁を私から切りました!モヤモヤしてたことがこれでスッキリしました!》(2019年10月)と報告し、複雑な交際だったことがうかがえる。

 ほかに写真の隅に男性を少しだけ写して一緒にいることをほのめかす投稿も目立った。

 それらの男性はSを指すのか、別人なのかは不明……。

 新潟市内にある佳那子さんの実家周辺で取材をすると、SNSとは違った意外な「素顔」も見えてきた。

新潟市内にある大沢佳那子さんの実家
新潟市内にある大沢佳那子さんの実家

「大沢さんのお宅は3人暮らしで佳那子さんはひとり娘。お父さんは仕事のかたわら少林寺拳法の師範もしていて、奥さんと佳那子さんも一緒に習っていた格闘家一家なんですよ」(近所の住民)

 中学に入ってからは吹奏楽部に所属していた佳那子さんだが、幼いころは格闘家の父親のもとで鍛錬したようだ。

 少林寺拳法では敵の攻撃を防ぎ、戦意を喪失させる護身術が得られるという。

 しかし父親仕込みの“技”でも、別れ話などに激高していたのか、Sの狂気から身を守ることはできなかった。

 本誌が取材したのは通夜当日で、やつれた顔で葬儀会社とやりとりする父親の姿が。

 道ならぬ恋で若いひとり娘を失ってしまった実家の両親はさぞかし無念だろう。