マスクをして演じ、ソーシャルディスタンスを守る話題のドラマ『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』。「1年前には想像もできなかった現実を逆手にとって、コミカルに風刺している部分が好き」と語る、及川光博。ラテンノリのおじさんという新たなキャラに挑戦している及川に聞いた、ドラマのこと、「チャオ!」の裏話。

“半沢”から“#リモラブ”へ
新キャラ・ラテンオヤジに

「『半沢直樹』の後ということもあって、イメージをガラッと変えることも表現者として楽しいチャレンジだなと思いました」

 ドラマ『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』でヒロイン・美々(波瑠)が産業医として務める会社の人事部長で、ラテン系昭和オヤジ・朝鳴肇を演じている及川光博。今作の撮影が始まった9月は、まだ『半沢直樹』の撮りも続いていた。

「(『半沢直樹』で演じた)渡真利忍のつながりもあって、髪型を大きく変えることができなかったんです。メイクさんといろいろ考えて、この(耳にかかる髪の毛をハネさせた)ぴょんぴょんヘアにしました。登場しただけで、ちょっと笑えるようなキャラにしたくて

 演じている朝鳴の“ラテン”な部分が自身にもあるのか聞くと、

「あるわけないじゃないですか(笑)。純粋な日本人ですし。日ごろ、(アーティスト活動などでは)口癖で“チャオ!”とか“ベイベー”って言っているから、今回のオファーがあったんじゃないかな。

 これ余談ですけど、半沢直樹の最終回で言った“チャオ!”は、アドリブじゃないんです。台本に書いてあったセリフ。セリフとして初めて言いましたね。リハーサル前に監督に“いいんですか、これ?”と相談したら“ぜひ”とのことだったので、さりげなく言ってみました(笑)。『#リモラブ』には、いまのところ出てこないかな」