プロ妻も相手の期待に応えるのが好きな人たちですから、謙虚に振る舞い、ますます自身の株を上げるでしょう。プロ妻が夫とうまくいっているかどうかは、はっきり言うと、どうでもいいのです。だって、家庭内のことなんて、誰にもわかりっこないのですから。

「金メダルに最も近いオトコ」と言われていた瀬戸選手はもちろん“バエ夫”と言っていいでしょう。新型コロナウイルスの影響でオリンピックは延期になってしまいましたが、神さまはプロ妻である優佳さんに「不倫されて注目される悲劇の妻」という最大の見せ場を用意した。そして、優佳さんはプロ妻として、スポンサーや世間サマ、それぞれの期待に応えた振る舞いをしているのではないでしょうか。

不倫報道前に投稿された瀬戸夫婦の幸せそうなショット(瀬戸大也選手のインスタグラムより)
不倫報道前に投稿された瀬戸夫婦の幸せそうなショット(瀬戸大也選手のインスタグラムより)
【写真】「この関係ゲロ吐きそう」瀬戸選手の不倫相手とされる女性のツイッター

離婚するかは夫の成績次第では

 さて、それではプロ妻はヤバいのか、ヤバくないのか。それは夫の成績次第です。もし瀬戸選手が金メダルを取れば「夫を見捨てなかった賢妻」「不倫を乗り越えた夫婦愛」と言われて、優佳さんの好感度は再び爆上がり、瀬戸選手も「いろいろあったけど、頑張った」と言ってもらえるはずです。反対にメダルが取れなければ、瀬戸選手は「不倫なんかしてるからだ」と言われるでしょうし、優佳さんも世間の予想どおり、離婚するのではないでしょうか。

 先述のインタビューで、《離婚をするのは、事の顛末を見極めてからでも遅くはないと思うようになった》と話していた優佳さん。「事の顛末」が具体的に何を指すのかはわかりませんが、瀬戸選手はもし妻子と別れたくないのなら、金メダルを取る以外、道はないのかもしれません。


<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」