10歳年上の“ピアノ友達”との出会い

 ご家族や心を寄せる団体の窮地に、ご心痛な上皇后さまを支えているのは“とある花の存在”だという──。

美智子さまは、福島県の子どもたちから贈られたアサガオの種を、仮御所のお庭で育てていらっしゃいます。日々の手入れや、咲いているアサガオをご覧になり、穏やかな表情をお見せになっていました」(前出・侍従職関係者)

 この種はもともと、宇宙飛行士の山崎直子さんが宇宙に持っていったもの。

山崎さんは公式飛行記念品として、『JAXA種子島宇宙センター』で栽培されたアサガオから収穫した200粒の種を持って'10年の宇宙飛行に旅立ちました

 その後、帰還した山崎さんから『日本宇宙少年団(YAC)』に返還され、全国にある『YAC(ヤック)』の分団に所属する子どもが栽培することにそれは“宇宙アサガオ”と呼ばれ、毎年、各分団が栽培しているのです」(YAC関係者)

山崎直子さんが宇宙飛行に持っていった種を栽培して花開いた“宇宙アサガオ”(写真提供・三船文彰さん)
山崎直子さんが宇宙飛行に持っていった種を栽培して花開いた“宇宙アサガオ”(写真提供・三船文彰さん)
【写真】「宇宙アサガオ」を地球に持って帰った、宇宙飛行士の山崎直子さん

『YAC』には福島県にも分団があり地元の子どもたちが採取したアサガオの種が美智子さま本人に渡ったのだ。

 その経緯というのが、

「現在95歳のルース・スレンチェンスカさんというアメリカ人のピアニストが、美智子さまと“ピアノ友達”なのです。

 彼女は'18年4月、福島市内で復興コンサートを無料で行ったのですが、公演の翌日にルース先生と私が美智子さまに招かれていることを『YAC』の関係者に伝えると、“子どもたちが育てた宇宙アサガオの種をお持ちいただけないか”と提案され、御所にお持ちしたのです」

 そう話すのは、ルースさんの日本での活動を10数年サポートしている歯科医師で、ご自身もチェロ奏者である三船文彰さん(66)。

「交流のきっかけは'05年1月に岡山県で行ったルース先生のコンサートを鑑賞された、美智子さまのピアノの先生が御所に差し出した“ルースさんにお会いされるべき”という内容のお手紙でした。

 その後、'05年2月に初めて美智子さまとルース先生がお会いした際はお話がたいへん盛り上がり、20分の予定が2時間になるほどでした。美智子さまがリクエストされた曲を、10歳も年上のルース先生が見事に演奏されるのを見て“ピアノへの情熱”がより一層燃え上がったそうですよ」(三船さん、以下同)